『イヴの時間』

たまたまTSUTAYAで見かけて面白そうだったので鑑賞。久しぶりに見るアニメ映画。アジモフの系譜につながるロボットものとして楽しめた。

元々インターネットで公開されていた連作の1stシーズンをまとめて劇場版としたものらしい。リアルタイムで追ってないので経緯よくわかんないけども。2ndシーズンはまだ公開されてないみたい。
イヴの時間
イヴの時間 – Wikipedia

以下ネタバレ。

人間そっくりのロボット、つまりアンドロイドが普及し始めた世界。
主人公であるリクオは自宅のアンドロイド、サミィの行動記録を読んで、命令にない寄り道の記録があることに気づく。親友のマサキと共にその場所を訪れてみるとそこは「イヴの時間」という奇妙なカフェだった。「人とロボットを区別しない」という法律スレスレのルール。しかし店内にいる常連客たちは、アンドロイドなのか、人間なのか。店の客たちと話をするうち、リクオは次第に「イヴの時間」にひかれていく。

頭にリングを投影していつでも区別がつくと思っていたアンドロイド。しかしリングを消して客が自由にふるまう「イヴの時間」の中では、急に区別が付かなくなる。「もしかしたらこの客も…」と考えさせられてしまうあたりが上手い。

3Dモデリングを使ったCG制作アニメということで、カメラワークもやや独特。物珍しいけれどちょっと疲れる部分もあるかな…。

物語のベースにはアジモフの「ロボット三原則」が適用されている。そういう意味ではSF最先端というよりは古典寄りのアプローチ。先にアジモフの『我はロボット』『ロボットの時代』といった作品群を読んでおいた方が、理解はしやすいね。若干ネタバレ的な側面もあるけれど。余裕があれば、さらにアンドロイドを扱った長編ミステリ『鋼鉄都市』『はだかの太陽』などもどーぞ。

2ndシーズンも公開されるのなら、是非見てみたいけど、どうなんでしょうか、その辺の予定は。

『イヴの時間』

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です