language exchange!なSNS「Lang-8(ランゲート)」で思い出す、チャット黎明期のワクワク感。

「language exchange」というのは要するに、日本語を学びたい人と英語を学びたい人がお互いに言葉を教え合うということだ。外国語習得に非常にいいものらしいと聞く。なんでもそこから恋愛に発展するケースもあるという!(わしの周辺だけで2例)。
ただ対面で会話というのはちょっとそもそも内向的な人(わし)には敷居が高いなぁ。

チャットとか日記ならイイね。文章書くの得意だもーん。 ←英会話力を向上する気あんのか
というわけで、それをSNSで実現したのが「Lang-8」であるよ。
Lang-8
Lang-8 – Wikipedia

おそるおそる登録して始めてみたんだけど、なかなか小気味良い。自分の母語を登録し、自分が学習する言語を(無料登録だと2つまで)登録し、ログインする。すると自動的に(適当に)マッチングしてくれて、「日本語を学びたい英語圏の人」の投稿が表示されるようになる。投稿は、一行ごとに添削できるようになっていて、で正しい表現を書き込んだり、打ち消し線で消したりということもできてなかなかかゆいところに手が届く。添削した行に短い解説をつけることもできる。「『いえども』は古風な表現だから『けれども』の方がいいですよ」とかね。

もちろん、自分が書いた英語の投稿も誰かが添削してくれる。試しに最初の投稿を書いてみたら、すぐさまカナダ人の若者がさくさく添削してくれて、「キミの英語はなかなかいいね!」てなことをコメントしてくれる。これがなかなか嬉しい。コツは、短い文章をさらっと書くことだと思う。つまり、長い文章は添削する方も大変なのだ。

添削してくれた人に「ありがとう」ボタンを押すと相手に「ありがとうポイント」が貯まるらしい。そして誰かの添削をすればするほど自分の投稿の表示頻度も上がる仕組みらしい。いやいや、別にそんなのが動機じゃなくて、なんかね、外国の人が頑張って日本語書いてると、それだけでけっこう応援したくなるんだよね。「ああ、こここう直したら自然なのに」みたいな。添削してると、意外と時間かかるんだけどね。

SNSの構成上、プライバシーはほとんど出さずに済むし、気軽に相手にフレンド申請する前提なので、袖すり合うもフレンド申請みたいな感じで申請出している。「むむむ、この人の添削気持ちいい!」とかね。

たまたま今、画像の投稿ができなくなっているのは、どうも誰かきわどい画像をアップロードするヤツがいるらしく、GoogleAdsenseの規約にひっかかったための一時的な措置らしい。でも、外国や日本の日常を撮影してアップロードして英語で投稿してそれを誰かが読んで添削してくれたら、これはなかなか楽しいね。

というわけで、読み書きする方はいいけれど、会話の能力は今のところ全然上がらない。いや、でもコミュニティとかもあるし、オフ会でlanguage exchangeやったりSkype exchangeしたりしているみたいだから、そのうち会話もきっと……ただ対面で会話というのはちょっとそもそも内向的な人(わし)には敷居が高いなぁ。(最初に戻る

やっていて感じるのは、チャット黎明期に感じた「このパソコンの向こうにヒトがいる!」という感覚だ。
結局今時は、Facebookでもmixiでも、自分の生活にくっついていて、知らない人に絡むということには、それなりの勇気と社交性が要る。lang-8ではその敷居が低く設定されている。遠く海外にいる知らない人と、お互いの向上のためにプラスの関係を築けるのだ。

しかも表示されるのがみんなけなげに日本語を学んでいる人ばかりなので、心温まるものを感じずにいられない。ロシアから日本語を勉強している若者。韓国でまじめに辞書をひきながら用語の違いを質問している人。アメリカからたどたどしい日本語で頑張っている男性。オーストラリアで「大学で勉強して、つやく(≒通訳)になりたい」という高校生。世界はつながっているのだ。これは映画『バベル』の逆なのだ。言葉を分かたれた我々が、インターネットでまた一つになろうとしているのだ。主よ願わくはどうか、お赦しと憐れみを。我々の進む先に混乱を置かないで下さい。罪深い歴史のその果てに、揺るぎないひとつの言葉を与えておいて下さい。

 

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