カンヌ:運の街/モナコ:夢の街


本日のBGM
アルバム『MIDI-ベスト・コレクション-』より
野田幹子「コート・ダジュール-空と海が抱きあうように-」
空と海が抱き合うように
あなたの肩にもたれて
この場所で 同じ海を見てた
コート・ダジュール
あなたの描いてる夢に
私はなれないのって
言いかけた言葉 波に消えたの

カンヌでは大きな船が港に入れないので、通船上陸。カンヌ映画祭をやるパレ・デ・フェスティバル・コングレのすぐ隣が、上陸のターミナル。港の桟橋に降り立つと、赤いカーペットが敷いてあった。船の方で手配させたらしい。さすが豪華客船、粋な計らい。

パレ・デ・フェスティバル・コングレに行って、そこにいた守衛に、映画人の足形はどこか、と訊いたら、足元を指さされた。なんと、すぐ足元にタイルが並んでいた。しかも足形じゃなくて、手形だった。時間がなくて全部ゆっくりとは見られなかったんだけれど、シャロン・ストーンとかデヴィッド・リンチとか発見した。

David Lynchの手形

David Lynchの手形

電車の時間まで、カンヌをぶらぶら歩く。なぜか寿司屋がいくつかある。セレブ御用達の健康食品なのだろうか。

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少し歩いたグランドホテルのビル内に、ソニーのサポートショップがあるのを発見する。なんと。私のVAIOノートは、ACアダプタが不調なのだ。ここで手に入るかも!

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店はまだ開いていなかったが、中をのぞき込んでいたら店のおっさんが開けてくれた。ACアダプターを購入。160ドルと高かったが、素晴らしく嬉しい。「ラッキーだ」と言うと、おっさんは「ホントにラッキーだよ。いつも在庫があるわけじゃない」とのこと。

嬉しさの余り、少し世間話をする。彼はしきりとソニーに対する不満をこぼす。「ソニーのPCは何かと高くつくし、サポートに質問を送っても返事が遅い」なるほど、なるほど。よくわかるよ。「ところで、そのデジカメは?」「H3」「そうかH3か、日本モデルだな」

しきりと不満をこぼしながらも、ソニーから離れては生きられない。典型的なソニー・デジタル・ドリーム・キッズだ。遠くカンヌの地でソニーに悩まされている彼に、敬意を表したい。

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カンヌから電車に乗ってモナコへ。電車の中からコート・ダジュールの海岸を眺めることができて満足。

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モナコは世界で2番目に小さな独立国家だ(1番はバチカン市国)。観光立国であり、失業率は限りなくゼロに近いという。警官は人口64人に1人の割合で配備され、世界でもトップクラスの治安の良さを誇る。

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モナコではまず大公宮殿を見学した。オーディオガイドでは大公閣下ご自身のメッセージも(日本語吹き替えの後ろになってはいるが)聴くことができる。モナコ大公の歓迎っぷりから見ても、この国が観光に力を入れていることがわかる。ただし、最初に渡されたオーディオガイドは壊れていたので入り口に戻って交換してもらった。

大公宮殿の前

大公宮殿の前

宮殿を出た後、宮殿前広場で衛兵交代の儀式も見ることができた。厳密には、私のデジカメが目撃した。私は、人混みの中でデジカメを高く掲げていただけだ。カミさんは広場の隅に積み上げられた大砲の弾(高さ50~60cmのピラミッド状に固定されていた)の上で見物しており、高い場所から衛兵交代を見物できたのはいいが、今度は降りられなくなっていた。そのままにしていたら、たぶん宮殿の新しい観光名物になっていたかもしれない。

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モナコで非常にオススメできるのが、海洋博物館前から出発するプチトラムだ。列車の形をしたムカデ車は、モナコの全貌をつかむのにちょうどいい。日本語のオーディオガイドもある。(ただし、衛兵交代の後は非常に混み合うので、衛兵交代が終わる前に移動し始めた方がいい)

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このプチトラム、何がいいかと言うと車道を走るのだ。しかもモナコグランプリのコースとほぼ同じコースを走るのである。私が訪れた5月はちょうどモナコグランプリの時期で、観客席やフェンスなども組み立てられている。スターティンググリッドもアスファルトにくっきりと書かれており、ここを車で通過できるのはGPファンならずとも大興奮。いかに危険なヘアピンをモナコGPが走っているか、身を以て知ることができる。

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市内(いや国内か)を一通り見ることができるので、観光のルートも立てやすい。

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さて、元々の予定では、ニースに移動して昼食をとるはずだったが、待てど暮らせど時刻表にある列車が来ない。
ホームにいた老夫婦に尋ねてみた。このホームで待てば大丈夫だよ、とのこと。出身を訊かれて「日本から来た」と答えると、奥さんがミキモトで働いていたとのこと。銀座や神戸で仕事をしていたそうだ。カミさんの先輩が銀座のミキモトで働いていることを伝えると老夫婦は「Small world.」と言って笑った。

それにしても列車が来ないので、不審に思ってトレイン・インフォで訊いてみると「その列車は土日だけです」と宣告される。ああ、そうだったのか。列車の上に書かれたSamとかDimとか、何のことだろうと思っていたが、これって曜日だったのね。フランス語の曜日を知っていたのに略号に気づかなかった私の落ち度だ。

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仕方ないのでモナコをもう一回りして、菓子パンなどで昼食を済ませ、ニースで下車することは諦めた。知名度が高いとはいえ、ここも日に何本かしか列車が通らない田舎町なのだ、ということを思い知らされた。でも、楽しかったけれどさ。

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ところで、ソニーのサポートショップなら日本仕様とヨーロッパ仕様が違うことくらいは知っているかと思ったのだが、船に戻ってACアダプタのパッケージを開けたら、ヨーロッパ仕様だった。彼は「ケーブルは全部中に入ってるから、すぐ使えるよ」と請け合っていたのになぁ。頑張れソニーマン。

 

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