ピクサー展@東京都現代美術館へ行ってきた(感想と見どころ)


ピクサー展へ行ったけどアスキーの記事の方がすごい

PIXAR: 30 YEARS OF ANIMATION

最初に言っとくけど、もし中身について知りたいという人はこのアスキーの7000字とかある長大な記事を読む方がいい。ちょっと普通とは思えないテンションで、実に詳しく書かれている。

ASCII.jp:「ピクサー展」ついに開催!感想&見どころ濃縮ガイド (1/6)

この記事でも書いているけれど、音声ガイド必須
一般観覧料は常設展+ピクサー展で1,500円だけど、もう音声ガイドつけて2,020円だと思って行った方がいい。展示室内に書かれた情報は割とあっさりめで、音声ガイドが非常に充実しているのだ。

そして音声ガイドを持たない哀れな庶民どもが、ゾートロープ(後述)を見ながら「こういうのジブリ美術館になかったっけ」「そう?」とか言ってるの、もう見てらんない。音声ガイドを買えば、むしろ「このゾートロープはジブリ美術館を訪れたスタッフが影響されて作った」ということがわかる。520円払った方が絶対楽しめる。

ピクサーだけあって、動画コンテンツがたくさんある。展示ボリュームも多いので、時間はたっぷりとった方がいい。私はたぶん90分かかったけど、動画いくつか飛ばしてこれだ。短編映画4本とか、スタッフのインタビュー動画を全部見るなら、もっとかかる(ちなみに短編映画は会期中入れ替えがあるので、全種類網羅するなら何回か来なくてはいけない)。半端な時間に入ってお腹空いた、てなことにならないようにご注意を。

展示内容をかいつまんで

網羅的な記事はアスキーさんにおまかせするとして、いくつか印象的な部分を。

前半ではピクサーの歴史や『トイ・ストーリー』を通じてCGアニメーション製作の流れなどを知ることができるようになっている。「作業全体の3/4がストーリー作りに費やされる」とあって、これはなかなか含蓄が深い。「Story is King ストーリーが王様というインタビュー動画もあった。

ピクサーがストーリーにかける莫大な労力を知るのは、物語制作に携わるあらゆる人にとって興味深いと思う。

「作品ができるまで」というコーナーの解説で私が理解した内容が正しければ、以下。

  1. 脚本: 文字、台詞を考える
  2. ストーリーボード: いわゆる絵コンテ。画面の構図をスケッチしたものがストーリーの順番に並ぶ。
  3. ストーリーリール: ストーリーボードを簡易的に動画にしたもの。スケッチをGIF動画にしたようなイメージ。仮の台詞や音楽、音響効果を入れて映画になった時の雰囲気をつかむ
  4. カラースクリプト: ストーリー全体、色彩、光、空気感をつかむための絵コンテ。物語が観客に喚起する感情表現などを概観する
  5. キャラクター
  6. モデルパケット(ドローイング): 3Dモデル作成のためのスケッチ。細部まで注意書きがある。キャラクター設定資料。
  7. 台詞: 先入れ(画面より先に録音する)らしい。役者が演技したものに、3Dモデルの方を合わせていくことになる。
  8. モデリングとリギング: 3Dモデルを作成する
  9. レンダリング: 3Dの動画を2Dの映像に変換する
  10. 作曲、サウンド: 最後に作曲、サウンドを入れる。

特にストーリーボードやカラースクリプトは、「自分に絵心があればなぁ……」と思うような、素晴らしいものがいくつも展示されている。ストーリーを絵に描けるって素敵なことだ。このボードを前に全員が議論をしてブラッシュアップしていくのだそうだ。

3Fに上がり、最初にあるのが「アートスケープ」。これが最高!  背景画やキャラクターの絵画、ドローイングをもとにした15分ほどの映像作品だ。広い部屋、大きなスクリーンで上映されていて、リアルな音がついていて臨場感がある。まるでアニメーションの世界に入りこんだような気分になって楽しい。
–via ASCII.jp:「ピクサー展」ついに開催!感想&見どころ濃縮ガイド (2/6)

このアートスケープが一番すごかった。3階に上がるとすぐ、細長い映写室のような部屋がある。壁面の、目視概算で幅8m、高さ2mくらいがスクリーンとして映像になっている。

この映像は15分くらい。最初に、コルクボードのような壁面に大小たくさんのカラフルなスケッチがピンで止めてあるところから始まる。スケッチのそれぞれには、ピクサー作品の一場面が描かれている。カメラは宙を舞うかのように移動し、スケッチの一つにズームしたかと思うと、そのスケッチがはじめゆっくりと、次第に生き生きと動き出す。

この短い映像はこの企画展のために制作されたもの。「ピクサーにおけるイラストやスケッチは、ただの静止画ではなく、そこから生き生きと動く映像が生まれる」ということを表現している。

この映像のできばえが鳥肌もの。カメラはスケッチの中に入ったりとび出したりしながら、ピクサーの作品世界を渡り歩く。

絶妙なカメラワーク、光と影、無数の多重スクロール、ピント、音響移動……平面なのに立体視かとまごう、そのぞっとするような没入感。

公差法とか赤青眼鏡とかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしい 技術(アート)の片鱗を味わったぜ……。

記念撮影の仕方

ところで、ピクサー展の前のロビーには『モンスターズ・インク』サリーとマイクの像があり、ここで記念撮影ができる。せっかくの撮影、ただ突っ立って写真を撮るのではもったいない。 カメラ好き撮影魔の私が考えた撮影方法をここでご紹介しておきたい。残念ながら一人で行ったので、サンプルがないが……。

↓人物入れずに撮るカップルもいるけど、一工夫して楽しく撮ってみよう!

ピクサー展 東京都現代美術館

ロングで全体像を撮りたい

サリーとマイク(そして背景の文字)を含めて全体を撮りたい場合、マイクの背が低いのでサリーの前に立つ方がいい。撮影者はしゃがんだ方が、サリーを見上げる形になり、モンスターらしさが際立つ。ダイナミックな絵が撮れる。

↓しゃがんで撮るとこんな感じ。

ピクサー展 東京都現代美術館

サリーも意外と背が低いので、サリーの顔を隠さないようにうまく立ち位置を決めよう。

見ればわかると思うが、サリーもマイクも正面を見ておらず、向かって左に視線を流している。ここは二人と同じ方向に視線を泳がせて、モンスターズ・インクの世界に自分たちも参加してみよう。二人と同じようににっこり笑顔を忘れないように。何か指さしてみるのもいい。そうすれば、ぐっと面白い絵になるはず。

アップで近づいて撮りたい

カメラがどのくらい広角かにもよるけれど、アップで撮る方が面白い絵になる。ただしちょっとテクニックがいるし、背景のピクサー展の文字は入らなくなってしまう。

一つのやり方は、サリーとマイクの視線の交点にカメラを置いて撮る方法。この構図ではサリーの頭の下やマイクの頭上に少し空間があるので、そこから頭を出してカメラ目線で撮ろう。そうすることで、全員がカメラ目線の絵になり、仲間内のスナップ写真のような雰囲気が出る。

ピクサー展 東京都現代美術館

もう一つは、サリーの顔をアップで撮りつつ、手の下に顔を置いて撮る方法。サリーの手に触れるのは禁じられているので、あくまでも雰囲気で。

ピクサー展 東京都現代美術館

まとめ

ピクサー30周年を記念したピクサー展。私もピクサー全作品を見たわけではないのだけれど、おなじみのキャラクターが多いし、何本か見たことがある人なら十分に楽しめる。ボリュームたっぷり。

また、ストーリー制作に携わる人なら、ぜひピクサーのストーリー制作にかける情熱を観に行って欲しい。2,020円の価値は十分にある。

2016-03-21(月)追記

友人が03/21(月祝)行ってみたら1時間待ちで諦めて帰ってきたとのこと。うわー、休日そんなに混み合うんだ。心して行くべし。

2016-03-31(木)追記

日曜日午後とかこんな感じだそうです……。

[EOF]

One thought on “ピクサー展@東京都現代美術館へ行ってきた(感想と見どころ)

  1. Pingback: 立川まんがぱーくに行ってきた! [74thHeaven]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です