2016年の夏に、ビジネスリュックを買うためにあれこれ調べた。
ブロガーの四十男が気になったビジネスリュックまとめ – 74th Heaven
最終的に購入したのはビクトリノックス「Constantine コンスタンティン」である。
Victorinox のビジネスリュックサック Constantineとその欠点 – 74th Heaven
コンスタンティンは非常にいいリュックで満足だったが、3年経ち、そろそろ持ち手の部分がくたびれてきた。また、あちこちにもほつれが見られる。
たまたま7月某日、プライムデーに一日時間が空いたので、「よっしゃ、買ってやる」と思い立ち、ビジネスリュックを比較してみた。
機能面ではカメラバッグが良い、と考える理由から、カメラバッグからも候補している。余計なクッション性が不要という方は注意されたい。
要件は以下の通り。
- 価格は3万円以下。できれば2万円以下。
- ビジネスリュックとして仕事で持ち運んで違和感の少ないもの。色はできれば黒。
- Victorinox コンスタンティンと同クラスの収納力。外形寸法で、41*30*15以上。ただし一般的なロッカーへの収納が可能なもの。高さが50くらいが限界か。
- PCが入るスペースがある。iPadが入るスペースがさらにあればベター。
- キャリーバッグの上に載せて固定できるベルトがある。
以下の比較および本文中の価格は、2019年7月15日現在のものである。メーカー発表の容積がみつからない製品も多いので、外形寸法を単純にかけ算した数値を「外形体積」として容積の目安にした。価格順に整理してみた。
名前 型番 | メーカー | 通常価格 | サイズ(H*W*D) | 外形体積 | キャリーオンベルト | PCと別のタブレットポケット |
Constantine | ビクトリノックス | 48*30*15 | 21,600 | ○ | × | |
カメラリュック | Evecase | 9,800 | 50*30*22 | 33,000 | × | ○ |
レジスト バックパック ロングタイプ AMZSLD-RS-BPLPBK | ハクバ ルフトデザイン | 9,980 | 48*41*18 | 35,424 | × | × |
エグゼクティブビジネスリュック BAG-EXE10 | サンワサプライ | 12,960 | 43*31*14 | 18,662 | × | ○ |
カメラリュック | BAGSMART | 12,999 | 44*32*16 | 22,528 | × | × |
ロールトップ ラップトップ バックパック | ビクトリノックス アルトモントクラシック | 13,500 | 47*29*17 | 23,171 | ○ | × |
デラックスラップトップ バックパック | ビクトリノックス アルトモントクラシック | 14,580 | 47*33*16 | 24,816 | ○ | × |
FLIPLAPTOP | ビクトリノックス アルトモントプロフェッショナル | 15,120 | 49*33*26 | 42,042 | × | |
イグニス 26972 | エース | 15,876 | 45*31*15 | 20,925 | ○ | × |
プラスシェル シティ04 SP-CT04-RBPBK | ハクバ | 18,036 | 47*30*17 | 23,970 | × | × |
VXツーリング バックパック 606610 | ビクトリノックス | 23,760 | 49*29*16 | 22,736 | ○ | × |
Covert DSLR Rolltop Backpack | スーリー | 27,796 | 54*45*20 | 48,600 | × | × |
実際にはプライムデーのセール価格で購入したが、それは過去の価格となってしまったので表からは割愛した。先に結論を言っておくと、ルフトデザインの「レジスト バックパック ロングタイプ」を購入した。
Evecase
メーカー名だけで商品名らしきものはない。カメラバッグで、正面にハッチのようなカメラ収納部がついているユニークなデザインながら、ビジネスでも使えなくはなさそう。価格は1万円切っている。
iPad用のポケットがPCポケットの隣に付いているのもいい。両方持ち歩きたい人にはよさそう。
ジッパーが壊れたというレビューが散見されたのが気になった。
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レジスト バックパック ロングタイプ AMZSLD-RS-BPLPBK
ハクバ ルフトデザイン。最終的に購入に至った製品。
ルフトデザインは3年前にも購入候補に挙げている。カメラバッグなのだが、値段の割にめっぽうデザインが良い。洗練されている。
このバックパックはロールトップで上部が巻き取り式なのだが、今回はAmazon限定のロングタイプを選択した。ちょっとカジュアル寄りのデザインなので、カチッとしたビジネスには向かないかもしれない。
外形体積は今回の候補のうちで3番目、と大きめ。
ノーマルなモデルのルフトデザイン公式ページはこちら。
カメラバッグ ルフトデザイン レジスト バックパック – ハクバ写真産業
購入したこの製品の詳細は別ページにて紹介する。
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エグゼクティブビジネスリュック BAG-EXE10
サンワサプライ。スクウェアな形状のトップハッチ型ビジネスリュック。
サンワサプライというと少々野暮ったいイメージがあるが、なかなかどうして。価格の割には良さそう。
プライムデーセール終了後もなぜか値段が下がっており、2019-07-18時点で8,000円を切っていた。検索するとアウトレット品などが検索にかかる場合もあるようだ。
iPad用のポケットが前面についており、さっと取り出せる点は評価が高い。
外形体積が今回の候補の中では最小で、Victorinoxコンスタンティンと比較しても少々心許ない、という理由で見送った。弁護しておくと、コンスタンティンはビジネスリュックとしてはだいぶ大型の部類に入ると思う。私は荷物が多いのだ。
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BAGSMART
これもメーカー名のみで商品名らしきものがない。
カメラバッグだが、あまりカメラバッグらしからぬ、洒落たベルトがデザインされている。
画像をよく見ればわかるが、トップハッチや正面ハッチは小物入れで、メインの気室へはリュックベルト側を開いてアクセスするため、セキュリティ性は高いかもしれないが、アクセス性はあまりよくないように思われる。
ベルトを使ったごつごつしたフォルムや、サイドポケットがある点はVictorinoxコンスタンティンに似た印象があり、心ひかれるものがある。
レビューも比較的好評だが、Amazonでは昨今、無名のメーカーに当たり外れが激しいという現状があり、リスクをとるほどの気持ちにはなれなかった。
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ロールトップ ラップトップ バックパック
ビクトリノックス アルトモントクラシック。コンスタンティンと同じ、ビクトリノックスのリュックサック。
画像はちょっと茶色がかって見えるが、説明はブラックとある。
今回、キャリーオンベルトが付いているのはビクトリノックス系がほとんど。3年前に比べるとキャリーバッグの出番が少なくなってきているので、今回キャリーオンベルトの重要性は下がっている。
ちょっとしっとりしたデザインがかっこいい。汚れが心配だが……。
アルトモントクラシックには、謎の「ビクトリノックス マルチツール」が付属している。ストラップにボトルオープナーとマイナスドライバーが付いたもので、ビクトリノックスファンとしてはちょっと面白いが、あまり使う場面があるとも思われない。
外形がすっぽりシンプルだが、ポケットの少なさが少々気になった。
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デラックスラップトップ バックパック
これもビクトリノックス アルトモントクラシック。キャリーオンベルト、マルチツールは「ロールトップ」と同じ。
「ロールトップ」よりも少し公称容量が大きい。外形寸法を見た限りでは、コンスタンティンと同程度か、少し大きいくらいだと思われる。
何の不満もない一品だが、ちょっと面白みに欠けるかな……と思ってしまった。
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FLIPLAPTOP
ビクトリノックス アルトモントプロフェッショナル。ビクトリノックスのバッグは現在4ラインを展開しているらしく、「クラシック」の2つよりもよりビジネス向けを意識したラインの模様。
今回の候補のうち、上位から2番目の外形体積を誇る。見た目はすっきりしているが印象よりだいぶ大きいのだろうか。公式発表の容量も26リットルと、クラシックの「デラックスラップトップバックパック」20リットルよりもだいぶ大きい。
トップから前面にかけて全開になるようなので、気室へのアクセスは便利そう。
ビクトリノックスなのでキャリーオンベルトがあるかと思いきや、どうもはっきりしない。どこを見ても「ある」とは書いてない。もしも「ある」なら、これは広報上のミスである。
サイドポケットも普通のバッグよりだいぶ細長いデザインのように思われる。折りたたみ傘は入るにせよ、ペットボトルや水筒が入るかどうかは画像からは判断がつかない。こういうあやふやなところが購入意欲を削いでいく。
そこそこの価格帯の割に不明点が多く、購入に踏み切れない。店頭で疑問を解消できたら、また違ったかもしれない。
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イグニス 26972
国産ブランドの雄とも言うべきエースの製品。
セール後、「この商品は現在お取り扱いできません」という表示になっている。
エースの商品は非常に軽くてかっこいいのだが、容量的に私にとっては少々物足りない。
プラスシェル シティ04 SP-CT04-RBPBK
ハクバのルフトデザインではないライン。下の気室にサイドハッチからアクセスできるようになっているタイプ。カメラやレンズ、水筒やお弁当をここに入れると良さそう。
定価ではそこそこのお値段だが、プライムデーセール後でも1万円を切っているようだ。
悪くはないのだが、形がやや凡庸かな……と見送ってしまった。
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VXツーリング バックパック 606610
ビクトリノックス。
画像で見た印象ではキリリと引き締まったスクエアな感じで、かっこいい。
ビクトリノックスということでキャリーオンベルトはあるようだが、これもまた、情報がだいぶ不足している。トップハッチのようだが、画像を見てもよく読み取れない。
ビクトリノックスの公式サイトを見てもよくわからん。606610という商品は現在、掲載されていないようだ。
今一つ購入に踏み切れない。
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Covert DSLR Rolltop Backpack
スーリー。カメラバッグなのだがこのかっこよさはどうだ。キリッとして実にいい。
サイドハッチからカメラにアクセスできるタイプ。
いかんせん、お値段がトップクラスなので今回は諦めた。もうちょっと稼げるようになってから。
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まとめ
というわけで、2019年7月に選んだビジネスリュック。というか、ほとんどがカメラリュックになってしまった。プライムデーのセールを中心に選んだので、今候補を出したらもう少しあるかもしれない。
全開はスクエアなトップハッチ型が多いと感じたのだけれど、今回はロールトップ型がなぜか多かった。流行っているのだろうか。
最終的に購入したハクバ ルフトデザインのロールトップモデルについては別途ご紹介したい。