前回noteで「献血のイラスト問題:変わる社会常識についてこれない人たち|mogami74|note」を書いたらフェミニストの方々から散々なブコメがついたので、心を入れ替えてフェミニズムの未来を願う記事を書いてみたぞ。
発端はこのツイート。これを読んでいて、つらつらと思ったことなど書いていたら長くなってしまったので、この記事になった。
そうかこういう時のために魚拓とっておく方がいいのね。アメリカではジャンプはレートがついて13歳以上でないと読めないんだぞ、という話だったと思う。
昔「商業イラストをネットに貼ったりするのはNG」と言われていたのに、当の米国からフェアユースなどの考え方が出てかえって緩くなったりしているので、この手の「米国は進んでる」話は半信半疑だと思っている。
この件も、見方によっては「米国は萌え絵に対する表現の自由が立ち後れている」と考えることもできる。
結局、米国だって日本だってパワーバランスの社会なので、フェミニズムが強ければ『ジャンプ』だって規制されるし、萌え絵に対する社会の訴求が強くなれば規制緩和される、というだけの話でしかない。文化的に、アメリカ人が萌え絵を見た時の平均的受容性と、日本人が萌え絵を見た場合の平均的受容性が異なるのだから、規制の程度だって違っていい。法律の地域性ってそういうものだと思う。
現在の日本社会における萌え絵への訴求を肌感覚で理解していないはずの米国在住者が「米国では〜」と言えば「こちらは日本です」と言われても仕方ない。この点は、noteの記事でも触れた通り、日本国内でさえ、40代以上のおじさんおばさんの大半が、若者の感覚についていけてないので、米国在住何十年みたいな人が日本の若者の感覚についていけてるとは思えない。もちろん、米国内での週刊少年ジャンプの状況にお詳しいとのことなので、米国の若者の感覚については、バッチリ、イケてる感じで把握なさっておられるのであろう。
さて、フェミニズムの未来についてであるが、既に触れたように、パワーバランスの社会なのだから、日本でフェミニズムを強めたいのならフェミニズムのパワーを増せばいいのだ。「米国に倣うべき」みたいな非合理な論法より、もっとずっといい方法がある。それは「萌え絵好きなオタク層をフェミニズムの味方につける」ということだ。
「萌え絵好きなあなた方の表現を尊重したいので、どうしたらフェミニズムと共存できるか、話し合いましょう」と丁寧に論じればいいのだ。そうした丁寧な議論ならばオタク層にも受け入れられやすく、味方が増え、フェミニズムへの盛り上がりが生まれるであろう。
ところが、現状を見た限り、フェミニストたち自身がこの方針を受け入れられないように思える。それはどうも、私の主観では、萌え絵へのヘイトが強いから、のように思われるのだ。(自分の意見にケチをつけたアカウントを即ブロックしたりとかも、その一端であるように思われる)。
フェミニスト自身の嗜好がフェミニズムの発展を阻んでいるのだとしたら、これは女性の権利向上にとって大きな課題といえる。一刻も早く「オタクでありかつフェミニスト」という新世代フェミニストを育成すべきである。フェミニストの皆様も、これからはどんどん漫画を読んだ方がいい。これはオタク先進国である日本だからこそのフェミニズムで、世界に先駆けとなるはずだ。
オタク表現とフェミニズムの融合・育成。
なんとワクワクする、日本ならではの試みではないだろうか。