会社のPCのセキュリティを一身に預かる身の上としては、セキュリティソフトの情報収集にも余念がありません。私にとってセキュリティソフトの何が一番大切かといって
「手間がかからない」
が一番大切です! 中小企業IT担当者の切実なる叫びを聞け。
一人で30台以上の管理してるんですよ。いちいち「更新です」とかってハガキが届いてそのたび金を振り込んで本人のパソコン借りて打ち込んで……とかもうめんどくさくてやってられっけ。個人利用の方には無料セキュリティソフトとかありますけども、あれの何がいいといって、無料なのがいいんじゃないんです。手間かけずに黙って更新してくれんのがいいんですよ。
次に大切なのが「業務を邪魔しない」「動作が軽快」です。
最近はだいぶマシになってきているとは思いますが、往年はセキュリティ全開にすると出逢いはスローモーション軽いめまい 誘うほどに。ってなるセキュリティソフトがあった気がします。そもそも、セキュリティの堅固さを競うっていっても理論上完璧はありえないですし、90%と92%の検出率の違いに、どの程度有意な差があるのかもわかりません。私は今日、何事もなく平穏な毎日を送っていますが、これがセキュリティソフトのおかげなのか、それとも静かに緩やかにゆっくりと快適に骨まで蝕まれているだけなのか、その判断も付きません。分からぬ。全く何事も我々には分からぬ。理由も分からずに押し付けられたPC環境をおとなしく受け取って、理由も分からずに生きてゆくのが、俺ら情弱のさだめだ。どうせならラクに蝕んで頂きたい。
そういうわけなので、検出率とか興味を持てません。むしろわかりやすく、軽快なソフトがいい。羽根のように軽いやつ。
最近、法人向けのセキュリティソフトで「エンドポイント」という単語を見かけることが多くなったので、気になっておりました。サーバーとかネットワークを守るセキュリティに対して、各エンドポイント(先端)、つまり端末を保護するということらしいです。クラウド(これも最近の魔法の呪文だね)で集中管理で便利で軽い。軽いのなんのって、そりゃクラウド(雲)ですからね! ええもう羽根より軽いよ? それに集中管理だから、ボリュームアカウントで年契約とかすれば毎年勝手に引き落としてくれて持ってけ泥棒、セキュリティソフトの更新手続きなんて存在しないのでは?
なんか今日も某セキュリティソフトの会社から営業電話がかかってきたので、飛んで火に入る専門家にエンドポイント・セキュリティについて説明を要求してみました。Saas型の……とか言われても。そのサーズとやらがそもそも明確に理解できてない。中小企業の担当者舐めんなコラ。
SaaS(サース、Software as a Service)は、必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア(主にアプリケーションソフトウェア)もしくはその提供形態のこと。一般にはインターネット経由で必要な機能を利用する仕組みで、シングルシステム・マルチテナント方式になっているものを指す
–via SaaS – Wikipedia
最近は「サース」って濁らないのが多いんだ。へー。
利用者は必要なソフトウェアやその機能を必要なときだけ利用でき、利用実績に応じて料金を支払う。
–via SaaSとは 【 Software as a Service 】 – 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
ふむ。
クラウドコンピューティングは、従来から存在するネットワーク・コンピューティング、ユーティリティコンピューティング、SaaSなどを言い替えたもの、あるいはこれらの要素を含み更に発展させたもの、などとされる。
クラウドコンピューティングは、以下の3種類に分類される場合が多い。
–via クラウドコンピューティング – Wikipedia
ということだから、Saasはクラウドコンピューティングの一形態、てことか。やっぱクラウド! クラウド!
各社いろいろ出ているので、まだどれにするかはわかんないけど、引き続き情報収集していきたい。手間がなくて軽いやつ。