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幼児期~児童期の電子機器の利用はどれだけ制限されるべきか?

「ジョブズが子どもに電子機器を使わせなかった」という話がFacebookに上がって来た。
たどっていくと、このNewYorkTimesの記事にたどり着く。
Steve Jobs Was a Low-Tech Parent – NYTimes.com

個人的には、ジョブズが禁止してたからといって自分の子どもにも禁止しよう、とは思わない。ある種の人たちは、子どもたちに電子機器を使わせることで社交スキルが失われるというが、一方でITスキルの重要性はかつてなく高まっている。社交スキルとITスキルを両立させる必要があるなら、両方育てて伸ばすだけだ。それはできない相談なのか? IT機器を禁止することが、子どものためになるのかどうか、私は少なくとも確信が持てない。

気になるのは、こうした主張をしている人たちが、そもそも電子機器に良いイメージを持っていないのではないかという気がする点だ。
カミさんのFacebook上における執拗なまでの印象操作(プロパガンダ)にも関わらず、私は特段子ども好きというわけではないし、子育てに積極的でもない。ただ私が子どもに接する際に気をつけたいと願っていることの一つは、私の偏ったエゴができるだけ悪影響を与えないように、ということである。私はむろん人間であるから、偏愛なり偏見なりにまみれてはいる……が、それが子どもの人生を損なうようであって欲しくない。

まぁ偏愛なり偏見なりを子どもに与える方がより人生が豊かになる、という可能性もあるから、私が正しいという確信もない。親が野球を愛し、子もそれを愛して幸せになるなら、それもまた一つの形ではある。

ただ私としては、うかつに他者の意見にとびつかず、自らの偏りを正しつつ、できるだけいろんな可能性を想定しながら子どもを育てることが、偏りなく子どもの可能性を伸ばすことになるかもしれない……という直観を信じている。

だからこそ悩ましい。子どもにどの程度電子機器を与えるべきか。我が家では既にテレビを実質、閲覧不能にした。娘があまりにテレビに熱中して文字通り三度の飯よりテレビになってしまったからだ。私自身がテレビをほぼ見ないこともあり、娘はテレビを奪われて生活している。これが彼女にとっていいのか悪いのか、確信はないが、しかし実際問題、禁止せざるをえない。実に悩ましい。

幼児期~児童期の電子機器の利用はどれだけ制限されるべきか?
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