参加しているイベントサークル(パラサイヨ)で、「イベントの様子がわかる写真をリアルタイムで実況中継的にFacebookにアップロードしたい」というリクエストを受けた。ああ、ああ、どうせこういうややこしいのはたいてい私だよ。
ターゲットとなる読者を想定しようとしたがどうもイメージが湧かない。イベントのFacebookページにかぶりつきで見てくれるという読者は、経験上ない。いつ更新されるかわからないものを待ち続けるのはつらい。
そも、リアルタイムの実況中継というのは、見る側が状況に高い関心を持ち続けることが前提となる。競馬だって野球だって、過程を知りたい、結果を一秒でも早く知りたいというクラスタがいるから実況中継が成立する。関心が低いクラスタの関心を高めるアプローチではない。来年、「優勝チームを当てた方の中から抽選で豪華商品が」とかやれば、少しは集められるかもしれない。が、今からでは無理だ。
関心が低いクラスタの関心を高めるリアルタイム更新となると…画像で「今やってます!今!」とアピールして「お?今日だっけ」と思わせる。この方向性かな、と判断。
「今イベントなう!」とアピールする、枠というかバッジというか…なものを作ってみた。PNGかGIFで透過機能を使って、下の写真がちゃんと見える状態にしておいた。
さて問題は、これをどうやって使うか、だ。当日撮影して、その場でこの枠を合成し、Facebookにコメント付でアップロードせにゃならんのだ。えー、考えただけでしんどい。探せばレイヤー機能のある画像編集アプリの一つや二つ、iPad/iPhoneで見つけることはできようが、撮影したその場でえっちらおっちらレイヤー作っていたらとてもじゃないがやってらんない。さくっとオリジナル枠を適用できるアプリを探さなければならない。
これがなかなか検索しても見つからない。枠、とかレイヤー、とかはたくさんあるが、手早く作れることが必須条件なのだ。
ついに巡り会ったのが、「デコぷち」である。
カテゴリ: 写真/ビデオ
価格: 無料 ※データは記事作成時点でのもの
こいつはお望み通り、画像を2枚重ねる機能を持ち、操作も手早い。若干広告がウザいが、使えないほどではない。
■概要
このアプリは、文字や画像+背景画像を指定できる。だから枠画像を「文字や画像」レイヤーに読み込んでおいて、撮影した画像を背景画像として読み込み保存することで、枠付きの画像になる、という感じ。
枠はGIFでないと透過認識されないみたい。今回は正方形の画像を作りたかったので、枠も正方形、写真も正方形で用意している。
■手順
- 中央下の丸い「Start」ボタン押す。「レイアウト」画面が表示されるけど、まだ真っ白。
- まずは前景(上レイヤー)になる枠画像を読み込む。左下のスタンプ風のボタンが配置ボタン。タッチすると「配置するアイテムは?」と訊かれるのでとりあえず「写真」。
- 写真をどこから持ってくるか訊かれる。「アルバムから選択」で、用意しておいた透過GIFの枠を読み込む。
- 「写真効果」を決める画面。いろいろフィルタかけられるけど、今回はスルーで。右上のチェックにタッチして進む。
- 「切り取り」画面。これもスルーして、右上のチェックにタッチ。
- 「レイアウト」画面に戻って来たところで、枠画像の大きさを調整。できるだけ大きくなるように。この段階では、画像は長方形、枠は正方形で不整合に見えるけどキニシナイ。
- 今度は右下の「背景画像」ボタンにタッチ。右から2番目の「カメラ」アイコンに触れて「アルバムから選択」で撮影した画像を選ぶ。「写真効果」を選びたかったら好きなのを選ぶ。右上の「チェックマーク」に触れて次に進む。
- 範囲を選ぶ。正方形の範囲を選ぶと、トリミングされて正方形になる。
- 右上の「チェックマーク」にタッチすると、枠と背景が合成されていい感じ。
- 右上の「共有ボタン」にタッチし、「保存位置調整」でさらにもう一度トリミングできる。最後に右上の「チェックマーク」にタッチするとメニューが出るので、「アルバムに保存」でも「Facebookに投稿」でも好きなように。
「背景画像」ボタンにタッチするところから繰り返せば、枠に対して写真を変えながら保存できる。これはなかなかうまくできた。イベント撮影などする方にオススメ。とはいえ、やっぱりその場ではだいぶあたふたするけどね。枠指定しておいたら、カメラで撮るだけで合成して保存までやってくれるアプリあったらいいのにな。