ピッチ・パーフェクト [Blu-ray]¥ 3,772
荒削りだがなかなか面白かった。
大学の全米アカペラ大会に向けて、ちぐはぐな女性アカペラサークルが優勝を目指す。音楽命、DJ命のベッカ(アナ・ケンドリック)はその音楽センスを買われてアカペラサークル「バーデン・ベラーズ」に(いやいや)参加。伝統を重んじるリーダーのオーブリーとギクシャクしながらも歌う楽しさを覚えていく。一方では、ライバルの男性アカペラサークル「トレブルメイカーズ」のジェシーといい雰囲気に。
以下ネタバレ
スラップスティック
美人のオーブリーがいきなり舞台上での緊張から客席に向けてゲロを大量放出するというムチャな演出からこの映画は始まる。他にも他愛ないスラップスティックが大量に織り交ぜてあり雑な印象だけど、そこが学生ノリらしくていいのかも。全体に変人(Nerd)がいっぱい登場するのも大学らしさなのか。ちなみに一番の変人(だと思うけど)のリリー(ハナ・メイ・リー)が私にはどうしても知りあいの○○さんに見えてしょうがなかったんだけど、一緒に見た友人はそうでもないらしいので、気のせいかもしれない。
動画とか
もう『ピッチ・パーフェクト2』も制作されているらしいし、アメリカではけっこう売れた映画らしい。調べてみたら、こちらのブログでは、アメリカで大ヒットしたとある。
Youtubeの動画も多いし、Pinterestでも画像がけっこう上がっている。
→「As you walk on by, will you call my name?」 Pinterest
よそのブログでも紹介されていたこのシーンはなかなか印象的。女子学生がこのパフォーマンスを「やってみた」動画もある。
主演アナ・ケンドリックのMVも同じパフォーマンスをフィーチャーしていて、ラブリー。
映画オタク
「映画のエンディングなんてみんな予想つくし」と映画を見ないベッカに、映画音楽オタクのジェシーが「映画はエンディングが最高なのに(Endings are the best part)」と説得し、見せるのが『ブレックファスト・クラブ』という映画なんだけど、この映画初めて知った(汗) そんなにジェシーが薦めるなら今度見てみようかなぁ。
最後のバーデンベラーズのFinalでも、ベッカがリードをとるシーンで、「as you walk on by, will you call my name」と歌う彼女を見て驚き喜ぶジェシーが描かれていて、これはたぶん『ブレックファスト・クラブ』の音楽なんだろうなぁ……と思って調べたらやっぱりそうだった。
→一緒に歌える 洋楽ブログ (FC2) 125. Don’t You (Forget About Me) ドント・ユー
所感
日本であまり話題にならなかったのは、アメリカ人でないとわかりづらいネタが多いせいだろうか。
構造的にちょっと残念なのは、バーデンベラーズのステージで盛り上がるのが1曲しかないところ。構造的に「冴えない女子アカペラグループが紆余曲折を経て起死回生で生まれ変わる」という話なので、前半冴えないところを見せつけられるのが残念。まぁそこは対抗馬(というか格上として描かれる)の「トレブルメイカーズ」のステージを見て満足するしかないか。
ノリノリの音楽映画なので、席を全部取っ払ってスタンディングで見たら楽しそう。座ってお行儀よく見てたらもったいない。