『プロフェッショナル 仕事の流儀 スペシャル 明日から使える「仕事術」』&『プロフェッショナル 仕事の流儀』10巻(NHK出版)刊行記念、ということで、青山ブックセンターで行われたトークショー。
和やかな雰囲気でかなり面白かった。
最初に上映された番組ビデオの中では、「企画会議で何でも言える雰囲気を作る」ための方法論として、以下のようなことが紹介されており、なるほどなー、と思う。こういう会議なら、たしかにやってみたい。
◆意見・アイデアのいいところをまず必ず誉める
◆リーダーは外れた発言をする
参加者の羞恥をとりはらうため。
◆何でもホワイトボードに書き出す
書くことで、まとまってくることがある。
◆課題を次に持ち越す場合は3W
「いつまで(When)」「だれが(Who)」「何を(What)」を明確に。
ビデオの後は雑談しながら、「商品企画」というものについて、あれこれ語る形。途中、NHKのアナウンサー住吉美紀さん、プロデューサーの有吉伸人なども参加。
話の焦点の一つは「トゲ」という概念。たまごっちの開発の際には、わざとトゲ(≒面倒さ)を残したという。それはつまり、世話をする手間、一時停止できないという面倒くささで、それが逆にヒットの要因になったという。「めんどくさいものが面白い」と横井氏は語る。そうした「トゲ」に関する話題が何回か出ていた。
横井氏が現場の若者に言っている言葉。
「大きくなる木の芽を見つけろ」
ということ。既に大きくなってしまっているものは、もう誰かが手をつけてしまっていて、今から始めても遅い。先駆にはなれない。小さい芽のうちにつかまえておかないといけない。
それから
「満足してる人は何にも言わない」ということ。不満を持つ人は発言するけれども、不満のない人は発言しない。だから、不満を聞いてそれに振り回されるだけではいけない。発言のないところを読み取らないといけない。
横井氏の上司の言葉。
「人に思い切って任せろ。ただし、要所要所でチェックはしろ。思い切って任せられて裏切るヤツはほとんどいない。もしいたら? もう使わなきゃいいじゃないか」
印象に残ったのはこんなトコロかな。楽しくていい刺激でした。
横井昭裕×茂木健一郎トークショー「アイディアはどこから生まれるのか…呑み屋からか?
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