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原マスミ大全集!(原マスミ展)@目黒区美術館

ミュージシャン、画家、声優といったさまざまなジャンルで活躍し、それぞれの分野で一癖も二癖もある業績を残している、原マスミ。今年は活動の20周年に当たるとかで、「原マスミ大全集!」と題して目黒区美術館が展覧会を開催している。奇才、原マスミの作品を7つほどのカテゴリに分け、展示。彼の知名度が高まるきっかけとなったよしもとばなな作品の挿画を含め、絵画、イラスト、絵本など非常にたくさんの作品が展示されていて見応えたっぷり。
この展示に合わせてライブ、トークショーなどもいくつか企画されている。なかでもすごいのは、長らく入手困難になっていたCD3枚が復刻され、美術館で先行発売されていること。この日をどれだけ待ったことか。
■原マスミ大全集

ミュージシャン、詩人、ナレーター、イラス トレーター、絵本作家...幅広い才能で知られる原マスミ。今回は、その多様多彩な活動の中から、「イラストレーター」としての仕事に着目、 初期作品から本展のための新作まで、代表作約300点で彼の画業の軌跡を辿ります。
(2008-09年度に、全国巡回展を予定)

人間の秘密~原マスミ公式ホームページ
原マスミ-アーティスト・サイト@MM Records


この人のセンスはほんと異常だと思う。昔、美術史上「幻想美術」とかvisionaire(幻視者)とか呼ばれる一派に関する展覧会を見たことがあるけれど、原マスミもそういう系統に属している。彼の絵は本当に幻想的で、しかもそれが相当異様なヴィジョンだ。紙袋を頭にかぶせた鮫。足で月をまわす相撲取り。電線に止まる女たち。迷宮庭園を確固たる足取りで歩き回る夢遊病の女たち。
この世にありえない美しさを描いているという点では、僕の人生の目標の一つである、幻想作家ロード・ダンセイニにも通じるところがある。まこと、うらやましいというか、妬ましい才能である。
音楽も同様で、彼の書く歌詞はちょっとありえないビジョンを描き出す。独特のメロディ、歌い方、どれ一つとっても原マスミにしか描けない世界がそこにある。
楽しみにしていたCD3枚を帰りに買おうとしたら、もうレジが閉まっていた。ショップは17時45分にレジを締めてしまうということを知らなかった。がくー。

2007年4月21日(土)~6月24日(日)
月曜休館(ただし、4月30日(月)は開館)
5月18日の「国際博物館の日」は入場無料
主催:目黒区美術館ほか
協力:ギャラリー・ハウス・マヤほか(予定)
開館時間:
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
入場料:
大人=800(600)円、大高生・65歳以上=600(500)円、中小生=無料
( )内は、20名以上の団体料金・障害者は半額


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原マスミ大全集!(原マスミ展)@目黒区美術館
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