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ad Kalendas Graecas「ギリシアのカレンダエに」

ハインライン『栄光の道』には「ギリシアのついたちが来たらね」というセリフがある。訳注には「ギリシアの暦にはついたちがない」と書かれている。つまり、「おととい来い」というのと同じ「ありえないこと」を意味するというわけだ。

「ギリシアの暦にはついたちがないのか? だとしたら何故?」と思って、これの正確な英語表現が何なのか、ずっと調べていたんだけれど、ぴったりするものを見つけられずにいた。ところが、今日ちょっと検索してみたら、たまたま正解らしきものに行き着いたので覚え書きしておく。

ラテン語の引用句 ことわざ より転載。

ad Kalendas Graecas

アド カレンダース グラエカース

決してない

ad 【前】 (+対格) ~に.

Kalendas: Kalendae,-arum(【女】〔複〕 ローマ古暦で「カレンダエ,(暦月の第一日,ついたち」)の対格.

Graecas: Graecus,-a,-um(【形】 ギリシアの)の複数対格.

☆ 逐語訳は「ギリシアのカレンダエに」.ギリシア暦にはカレンダエがないことから.英和大辞典にも,never を意味する語として載っています.

カレンダエはローマ暦の「ついたち」。だからギリシア暦にカレンダエがあるはずはない。それで「ギリシアのカレンダエに」と言うと「決してない、ありえない」という意味になるらしい。

なーんだ、じゃ、ギリシア暦にもついたちはあるのね。カレンダエがないだけで。

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■参考<br />
    ◆<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E6%9A%A6">ローマ暦 - Wikipedia</a>
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