見晴らし小屋の裏側に回ってみると、小さな階段があり、やっと人が一人入れるだけの狭いスペースにつながっている。小さな腰掛けが一つ。座ってみると、周囲に小さなのぞき窓が切ってあり、そこから外の様子が切り取られて見える。といっても、高い藪に囲まれているので、見えるものも限られている。
見晴らし小屋でありながら、「あえて、逆に」高い藪に囲まれ、限られた物しか見えないこのインスタレーション。ちょっとほこりっぽいのが難点だけれど、「切り取る」という行為の面白さ、普段人がいかに無自覚に「切り取らないで」生活しているか、そんなことを考えさせてくれた。
☆☆☆★(面白かった)
■Spec
作品番号 : 60
母袋俊也 【日本】
制作年:2003年
料金:無料
■関連URL
絵画のための見晴らし小屋・妻有 – 大地の芸術祭の里
■場所
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絵画のための見晴らし小屋・妻有 (No.60 越後妻有 大地の芸術祭2010.06)☆☆☆★