結婚したときにたくさんお祝いのモノを頂いた。
今でも最もよく使っているものの一つが、大学の英文科のある友人にもらったマグカップだ。私は紅茶がぶ飲みなので、こうした大きめのマグカップはよく使う。側面にクラシックの作曲家(誰だったか忘れたが、モーツァルトだったかな)の手書きの譜面を印刷されている。白地に黒の印刷のものと、黒地に白の印刷のものと揃いで頂いた。実は頂いて間もなく、白地の方を確か割ってしまい、今では黒地のものしか残っていない。いや、それをいうなら他にもマグはいろいろ頂いて、もらった当初は余るほどだったのだが、それらも次第に数が減っていき、今ではこの黒いマグともう一つ二つくらいしか残っていない。中でもこのデザインがお気に入りで、毎日のように使っている。
長い間使ううちに、このマグもいつの間にかひびが入ってしまっていた。写真を拡大してよく見ると、カップ左上の方から下へまっすぐ茶色いひびが見える。茶色いのは、たぶん茶渋だろう。
今まで気にも留めずに使っていたのだけれど、最近お湯を入れた時にポタポタッ、とお湯が漏れるようになった。寒さで冷えているので、お湯の温度で膨張する時にひびが広がるのだろう。お湯を入れてしばらくすると漏れは止まり、テーブルにおいてもしずく一つ漏れない。とはいえ、お湯を入れる時に気をつけないと下を水浸しにするようになってきた。
そろそろ、新しいのが一つ必要かもしれない。カミさんにそう言ったら、私が金つぎをしたくなった時のために、どこかにとっておくという。いや、そこまでしなくていいと思うけど。
金つぎ待ち