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文谷有佳里作品と千代田芸術祭 in 3331

千代田芸術祭なう。カミさんに連れられて、千代田芸術祭へ。
誰でも出品できるオープンな展覧会 千代田芸術祭「3331アンデパンダン」:3331 Arts Chiyoda:アーツ千代田3331:3331 ARTS CYD
3331 Arts Chiyoda:アーツ千代田3331:3331 ARTS CYD

 

3331というのは「当施設は千代田区文化芸術プランの重点プロジェクトとして始まりました。」ということらしいので、そういうことです。まぁ区の文化施設ですな。
で、そこで芸術祭が行われているというので行ったんだけど、どこまでが普段通り常設で、どこからが芸術祭なのか、私にはよくはわかりませんでしたッ。たぶん、エントランスでやっていたパフォーマンスと、屋上のマーケットは芸術祭だったんだと思うんだけど。

 

この3331という施設には、たくさんの個室があって、それぞれにアーティストだったり、ギャラリーだったり、展示物やインスタレーションがあって面白い。見るのはまったく無料なので、これは実にいい時間つぶしだ。気軽に安いデートのつもりで出かけてみたら、「あらこの人、意外とアート見る目があるんだわ」と思われることができるかもしれない。もっとも相手によっては「なにこれチンプンカンプン」と評価を下げる可能性もあるかもしれないが……

文谷有佳里という人のドローイング作品が面白かった
GalleryJin -文谷 有佳里-

一瞬、見た時の印象はエッシャーのような感じだった。よくほら、天井とか壁とか、どっちがどっちなんだかわかんない絵、あるでしょう。重力の法則無視したというか、表面と裏面がいつのまにか入れ替わる感じの。あんな風な画面構成のように見えた。ただしそこに書かれているのは、形あるものの姿ではなく、ひたすら線。それは意味がありそうで、しかし、どこをどうがんばって解釈しようとしても、線。

いたって個人的な感想では、この細かい線の集積は、人間の営みを表現しているように思われた。エッシャー的に、多方面に、無秩序に展開していく人間の営みが、この作品群の表現ではあるまいか。

というのはまったく勝手な私の感想だけど、実に面白く、不思議な作品で、この作品との出会いは実に収穫だった。

ほかに「肉身との再会」というグループ展示にあった「オリテガミ」というのも、なかなか面白かったかな。
肉身との再会 -身体性をテーマとしたデザイン展-:3331 Arts Chiyoda:アーツ千代田3331:3331 ARTS CYD

他にもいろいろ面白い作品が見られたので、一度行ってみることをオススメしたい。ギャラリーに大きなガラス窓があり、廊下から中をのぞける部分が多いので、ギャラリー内に入る勇気がない人も楽しめると思う。

 

文谷有佳里作品と千代田芸術祭 in 3331
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