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ダイエット中のあなたにオススメ!「Share the Meal」アプリでシリア難民に60円飯をおごろう(iOS版)

 share the meal

単機能アプリが世界を変える

Facebookのタイムラインに流れて来た記事を見て興味を持った。
国連WFP、シリア難民の子どもに食事を届ける、無料スマートフォンアプリを公開 | 国連WFP
ShareTheMeal

シリアか。以前シリア人の女の子のホームステイ(一泊)を受け入れたことがあったなぁ。
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彼女元気かなぁ。とか思いながら、シリア人難民に飯でもおごることにする。

普段、善行を積むにはコストがかかりすぎる

私も、周囲にいる人たちも、「善行を積むのなんかゴメンだ」とか「善行を憎む」とかいう人はあまり見たことがない。
しかし、善行を積もうと思ったら意外とコストがかかるのだ。遠くにいる誰かに善意を届けようとすればそこにはコストが発生する。わざわざ手間をかけてまで善行を積もう、というのはハードルが上がる。簡単にすぐに善行が積めるのなら、喜んで積もうという人はいると思う。
そこでITソリューションですよ。

ShareTheMealでは、お支払いいただいた金額が、可能なかぎり効率よく効果的な方法で、子どもたちに届くよう努めています。60円 で、子ども1人に1日分相当の食事を提供するのにかかるすべての費用(食糧・食事の準備と輸送・モニタリング・国連WFPの運営費と取引手数料など)をまかなうことができます。60円 は世界的な平均であり、地域や状況によって異なる可能性があります。もし実際の費用が子ども1人あたり1日分60円より低い場合は、差額はもちろんもっと多くの子どもたちに食事を提供するために使われます。
–via よくあるご質問 ● ShareTheMeal

国連WFPがやっているので、信頼性は高そう(というかこれを信用できなかったら信用できる組織なんかないだろう)。もう悩む必要はない。いつでもワンタップ(厳密には3タップくらい)で善行が積めるのである。こんな有り難い話があろうかね。

インターフェイスに改善の余地がある気がする。

タップ回数は
トップ画面「Share the Meal」ボタン>金額選択画面「金額」ボタン>「支払い承認(=完了)」
となっている。

トップ画面でワンタップさせるのが少々まどろっこしい。標榜している「ワンタップ」になっていないのが残念だ。さすがに支払い承認画面は省略できないとしても、ホントは16連射したら960円持っていっちゃいたいところだ。
トップ画面にショートカットを用意して、前回選択したボタン(設定でデフォルト金額を決めさせてもいい)がトップ画面に表示されるようにしてくれたら、文字通り「ワンタップ+金額承認」というミニマルな感じになって一手間減る。

というかこのトップ画面、機能的にはなくてもいい気がする。わざわざ用意しているというのはデザイン的な要件なのか、それとも仕様規格の面で「トップ画面に金額ボタンを置いてはいけない」的なものがあるのだろうか。
まぁ、寄付の状況がトップ画面で見られるのは、長期的に見れば、大事なことなのかもしれない。でもショートカットキーあったら嬉しいな……。

と思っていたら、大事なことを見落としていた。トップ画面を下にスクロールさせると、いろんんな情報が掲載されていたのだった(汗)

一応トップ画面右下の「友人を招待する」ボタンが下に半分隠れていることでスクロールを示唆しているのだと思うけれど、ファーストビューがあまりに完成されていたので、動かないとばかり思い込んでしまった。

自分が食事をシェアした日数、友人たちと自分が食事をシェアした合計日数、それから目標額に対して何%達成されたのかが表示されている。

支払い方法について

クレジットカードとPaypalのどちらかを選択できる。慎重論をするなら、Paypalの方が安全な気はする。このアプリのセキュリティ体制がどれだけなのかわからないけれど、仮にアプリに脆弱性があったとして、クレジットカードの情報がそこにあるとリスクは増えそうな気がする。Paypalのアカウントで紐付けてあるだけなら、おそらく水際で食い止められるだろう。

もちろんその信頼性に対してPaypalは彼らの取り分を取っているはずなので、おそらく60円のうちの一部は目減りする可能性が高い。

いや、あまりアプリのセキュリティに詳しくないので、詳しい人がいたら教えて下さい。

シェアの書式について

Twitterへのシェアは以下の文言がセットされている。

たった今、60円で、おなかをすかせた子どもと食事をシェアしました。あなたも#ShareTheMealしませんか?アプリのダウンロードはこちらから。http://onelink.to/v8tjer

現状、Facebookだと「Share the Meal」のロゴ画像だけがFacebookにシェアされる。文字はない。これはFacebookの規約上の仕様なのでいたしかたない。

Pre-fill the user message parameter with any content the user didn’t enter themselves, even if they can edit or delete that content before sharing. This applies to posts, comments, photo captions, and photo album captions.
–via Platform Policy 2.3

個人的にはウザいルールだなと思っているけれど、それなりに蓋然性があるのかね?

こういう時に私がアプリに期待しているのは、単純に「コピー(クリップボードに送る)」という選択肢だ。たとえば「NowPlaying」というアプリで、現状、私がFacebookに書式ごとシェアしたいと思った時には、「Twitterにシェア」を選び、そのテキスト入力欄にある文言をコピーしてから「キャンセル」を選び、再度「Facebookにシェア」を選び、入力欄にペーストしている。もしアプリが「コピー(クリップボードに送る)」に対応しておいてくれたら、Facebookへのシェアの手間を劇的に減らせる。これは規約違反じゃないと思うんだけど、違うのかね? 案外「コピー(クリップボードに送る)」に対応していないアプリが多い。
幸い、Share the Mealはコピー対応しているので、Facebookにシェアする人は活用をぜひ。

まとめ

なんつーか、ダイエットする人にお勧めしたい。食べたくなったら、ぐっとこらえて難民に飯をおごるのだ。絶対痩せるってこれ。

広報官の非公式な発言によれば「公開から一日足らずで目標の8パーセントを達成」とのこと。100%になったら、また新しくアプリができるのかしら。食料問題解決まで、少しずつ、できることを。

関連URL

ShareTheMeal (公式)
ShareTheMeal (Facebookページ)
ShareTheMeal(@ShareTheMealorg)さん | Twitter

2016-02-10(水)追記

100%になった後、「シリアに住む妊娠中・授乳中の母親を支援」に切り替わりました。

[EOF]

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