ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー主演のアクション映画。
大味なアクション映画で、暇つぶしには適当かもしれない。けど映画に何かを期待する人は別に見なくてイイ奴ら。何より脚本が大味で、どうかと思う。
恋人と観るより、夫婦で観た方がいいかもね?
以下ネタバレ。
世にも激しい夫婦ゲンカ映画。
キャッチコピーとしては「史上最強の夫婦ゲンカ」でぴったりすべてを言い尽くしている。ただそのキャッチコピーだったら誰も観ないだろうけど。
「10段階で言えば、6かな」
「7」
「(肩をすくめて)まぁ6か7」
そのくらいの評価です。直感的に。
「ピストルやショットガンぶっ放して夫婦ゲンカしたら面白い」というだけの思いつきで作っているため、話が長続きしない。後半、夫婦が和解してから後のアクションは付け足しに過ぎず、「殺し屋夫婦、協力して敵をやっつける」というだけの説明で事足りる。しかもシナリオに説得力が希薄で、事件が解決したとは到底思えない。唐突にエピローグに入って「めでたしめでたし」と言い張るので困る。
「夫=直感でやるタイプ」「妻=綿密な計画を練るタイプ」という対比がパンフレットやなんかのそこここにあるんだけど、映画を観ていてちっともそういう対比が明確にならないのが気になった。映画を撮った人間か、パンフレット作った人間か、どちらかがおかしい。
シナリオを改善するとすれば、二人の和解をラストシーンに持ち越すべきだっただろう。その方がずっと話を引っ張れるはずだ。この映画の(なけなしの)テーマが「夫婦はケンカを通じて仲良くなる」ということなんだから、それがクライマックスにあるべきだったのだ。
それならば、たとえ事件自体が未解決でも、観客は納得しただろう。
ブラッド・ピットの演技はあんまり好きになれなかった。
この映画だったらブルース・ウィリスが無難だろ、と思わなくもないが、それは単に私がブルース・ウィリス好きなだけかもしれない。それにブルース・ウィリスだと無難過ぎて、何も意外性がない気もする。
でも、ブルース・ウィリスで作ったら今よりはおもしろかった気がするなぁ。明らかに直感派だし。コミカルなシーンもばっちりやってくれたはず。