キムタクの時代劇初主演とあって、世間では期待してない人も多いみたいだけれど、普通によくできていたと思う。終盤、ちょっと泣いてしまった。たぶん映画に詳しい人や時代背景に詳しい人から見ればアラがあると思うんだけど、まぁ見ていい作品だと思う。
以下ネタバレ。
最初木村拓哉の顔を見た時は「顔がきれいすぎて時代劇に合わないなー」と思っていたんだけど、後半やさぐれていく辺りでいい感じになじんでいく。木村拓哉は時代劇ではむしろ悪人の方が似合うかもしれない。それとも、もともと悪人顔なのかもね。
「共に死するを以て心と為す。勝ちは其の中に在り。必死即ち生くる也」との師の言葉を胸に、文字通り決死の勝負に挑むキムタクの姿はなかなかいい感じ。
終盤とかけっこう見え見えの展開もあるけど、そういう展開でも意外と泣けるのは、やっぱり監督の巧さなのかね。
たぶん元の作品は短編なんだと思うんだけど、丁寧に時間をかけた映像になっていて、良かったと思う。……なんか僕の映画評って、知識もなければ毒もなくて、つまんないな。
『武士の一分』