とりあえず買ったのでSolitairescopeにファーストインプレッションしてみる。
人(主に女性)を思いっきり見た目で判断してみよう!という本。イラスト入りで楽しく解説されている。
第1章では「スタイル別」として「コンサバ系」「マダム系」「オタク系」など17の系統に分け、その主な特徴、性格などを説明。
第2章では職業別。
第3章ではカラー別に「赤い女」「赤い男」など7色の男女について。
第4章では年代別に。
イラストレーターである著者が書いている主観的なイラストコラムと、編集部が書いている比較的客観視点の説明とが共存している。つまり、「読ませるイラストコラム」と「信憑性のあるデータっぽい部分」が両方あるので、読んでいて割と飽きがこない。
一緒にいた友人の色系統を見てみたら、あんまりばっちし当たっていたので大笑いした。そういう意味ではよくできてます。まぁ全部の色系統を読んで比較してみると、どれを読んでも少しは心当たりがあるわけで、そういう意味でもよくできてます。占い書く時の基本だね。
今、仕事で女性向け携帯コンテンツを作っているんだけど、原稿書いてて気になるのが「どんな人がこの原稿を読むのか」ってこと。対象読者の見えないままで書くのはたいへんしんどい。
広く誰でも受け入れられるコンテンツにしたいわけだけど、じゃあまったく対象を考えなくていいかっていうと、そんなことは全然なくてさ。むしろ、対象をよく考えて、偏りが出ないようにしないといけない。同じネタでも「ダサー」って思う人と「泣ける!」って思う人といるでしょ。どっちにも平等にしたいわけですよ、できれば。
脳内読者を対象に原稿書いていると、どうしても狭いのだ。どうしても自分の周囲にいる人間とかが脳内読者になるので、文章の傾向がひどく偏りがち。つまり私みたいなオタク文章書きが書く女性はどうしてもオタクっぽくなるし、ストーリー自体オタク受けするものになる。自分の好きに書いていいような趣味的な文章ならそれでいいんだけど、「全女性対象」の仕事原稿となるとそうも言ってられない。
『見た目診断』は一般的な女性全体をファッションで類型化しているわけで、「こんな人も読むかもしれない」と思って書けば、イメージしやすい。それに、物語のキャラクターを作る時も、自分の周囲にいないタイプを見つけることができるので、便利だ。偏りを正す資料として、非常に役立ってくれそうな予感。
フツーに読んでもそこそこおもろいよ、きっと。「あー、いるいるこういうヤツ」って感じです。