ASUS(アスース) vs ASUS(アスース) ――その正体はケータイ充電用巨大バッテリ

急ぎでパソコンを入手する必要があり、ヨドバシカメラの新宿店に足を運んで、そこにあるやつから選ぼう、ということになった。

今回のスペックはこんなイメージ。今持っている私物のVAIO typeZが13インチ級なので、持ち運びを意識して11インチ級にすることにした。13インチ級がどうしても必要なら、typeZを持って行けばいい。

  • Windows7 64bit
  • Core i5
  • モニタ11インチ級
  • メモリ4GB
  • Office Home and Business
  • 予算10万円以内

これで残った候補は、ASUSのU24EASUSのZENBOOK UX21Eだった。
うーむ。以前ほぼ同じシチュエーションで、13インチクラスのパソコンを探した時にはASUS U30Eになったのだが、今回もまたASUSか。勢いあるな。
ASUSTeK Computer Inc. – ノートパソコン- ASUS U24E
→ASUS ZENBOOK™ – 私が目覚める、Ultrabook™

どちらも8万5000円前後の値札がついている。

■ASUS vs ASUS 勝負の行方

悩んだのが、この二つのどちらにするか、である。ZENBOOKはむろんかっこいい。だけでなく、基本性能が良い。Core i7だし、SSDである。容量がちょっと少ないとかあるが、仕事で使う上では問題にならないと思う。さらに軽い。ただし、痛いことにOffice Home and Businessがインストールされていないお値段。別に足すと3万円くらいはかかりそう。つまり、高いのだ。その上、筐体が薄い関係上、端子類も限られている。かっこいいけれど欠点も多いという、なんつーかとんがってて憎めないヤツである。桜色の新色が発売になったキャンペーン中で、500GBハードディスクがもれなくついてくるらしい。

一方U24Eは、そつのない優等生のような感じ。何の問題もなく上記の要求スペックを満たしている。端子類も一通り揃っている。Office Home and Businessもプレインストールモデルがある。隙なし! 隙なしU24E!

個人的な好みで言えば文句なくZENBOOKである。私はとんがったマシンとか好きなのだ。ただ、3万円の価格差は、けっこう大きい。なんせ会社のパソコン担当者であるからして、自分に高いパソコンを買うのだと、ちょっと示しがつかないなぁ。

というわけで、U24Eを購入。こちらも発売されたばかりらしい新色の赤。地味な色にしても良かったのだけれど、うちの会社の人たちは放っておくとすぐ地味な方向に行ってしまうので、選べる時には派手な方を選ぶことにしようと決めている。

■さわり心地

購入してしばらく使ってみたけれど、概ね不満はない。やはりそつなくまとまっている。ただし、不満があるとすれば以下2点。

  • タッチパッドの感触が良くない。VAIO typeZのタッチパッドと比較するのは値段の面で言って公平ではないけれど、滑りが悪く、指でなぞっていて時々ひっかかるので大変にストレス。マウスなしではあまり使いたくない。また、よくある「パッドの右端がスクロール」ではなく「二本指でスクロール」という仕様なのだけれど、これも指がひっかかるので使いにくい。
    ちなみに、二つの接地点がキーボードに平行でないとスクロール認識しない。縦に二つではダメなのだ。片手二本指で普通にタッチパッドに触れようとすると、普通指は斜めになる(まして中指の方が人差し指より長い)のだが、それではスクロールしない。中指を曲げて人差し指の横に添えるか、むしろ中指と薬指の方が長さのバランスが良くスクロールしやすい。とはいえ、滑りの悪さは気になるレベル。
  • 電池パックの底面にゴムが帯状につけてあり、机との接地面をソフトにしているんだけれど、1ヶ月しないうちにこれがはがれてしまった。そんなに机の上でひきずった記憶もないのだが、両面テープが弱かったのだろうか。性能上の問題ではないが、あまりに見栄えが悪い。両面テープの粘着力がすでに落ちているので、一度はがれると元には戻らない。新しい強粘着テープを手に入れてこようかな。この程度でわざわざ修理に出すとかしたくないし。

その2点以外では今のところ不満がない。最初からCドライブとDドライブにパーティションが切ってあるのも、個人的には好印象。

■今、俺のノートPCは巨大バッテリと化す!

そしてもう一つ、U24Eには魅力的な機能がついている。「ASUS USB Charger plus」という、PCの電源を切った状態でもUSB給電できる機能だ。(後から調べたら、Zenbookにも搭載されているらしい)

これまでも、たとえばVAIO typePを持ち歩いて、充電に活用したことはある。こうなると、typePは大きさといい形といい、さながらケータイの巨大外部バッテリだ。ただし「USB給電するにはパソコンの電源がオンでなければならない」。そう! それがルール。だから給電できるシーンは「ノートパソコンを開いて電源オンにできる状況」に限られていた。電車で座れた時だったり、カフェのテーブルだったり、ともかくパソコンを開いて電源をオンにする必要があった。(「パソコンを開かないで電源をオンにする」という荒技はあるが、パソコンの排熱も馬鹿にならないのでオススメしない)。

ところがこのU24Eは、電源をオフにしても、3つのUSB端子のうち1つ(右奥)が給電を続けるのだ。これはすごい。考えてみればできて良さそうな機能なのに、これまでお目にかかったことがなかった。エポックメイキングだ。
こうなると、カバンの中にいれて閉じた状態でもケータイを充電することができる。便利!
※この機能を使う前に、タスクトレイのアイコンから「ASUS USB Charger plus」というソフトの設定をしておく必要がある。

ASUS(アスース) vs ASUS(アスース) ――その正体はケータイ充電用巨大バッテリ

One thought on “ASUS(アスース) vs ASUS(アスース) ――その正体はケータイ充電用巨大バッテリ

  • Pingback:2012/03/08 いいなと思った記事 « 単純作業に心を込めて

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です