えー、毎度おなじみパラサイヨの話題に一席お付き合い願います。
えー、私、落語、好きでございます。どのくらい好きかと申しますてェと、予備校時代、友人に「お前は高校時代、落研だっただろ」と言われのない濡れ衣を着せられるくらい、落語が好きなんでございます。あるいは、「山下達郎のラジオの喋りがどう聞いても噺家」という理由で好感度150%アップするくらい、落語が好きなんでございます。
じゃあ寄席にも通っているかと申しますと、そりゃもう通い詰めております。3年に一編くらい。5年に一編かな。
…あ、いや、これが意外と好きなんでございます。幼少のみぎり、うちの父が落語のテープを愛聴しておりまして、特に三遊亭金馬「居酒屋」なんてのはもう一時は覚えるくらい聞いたもんでございます。小学校の図書館に会った落語の本はあらかた読み倒したほど好きなんでございます。……なんだか子どもの頃の噺ばっかりですけぇどもね。
そういうわけで、行きつけのイベントサークルのパラサイヨでもって落語のイベント「ぱらくご」をするとなれば、行きつけに古巣が帰ってきたようなもんで、まぁおめでてェというわけで、嬉しくでかけたようなわけなんでございます。
→ぱらくご~落語のいろは~ – パラサイヨ
会場は馬喰横山、呉服屋さんの会議場をお借りして、高座には緋毛氈(ひもうせん、赤い絨毯ね)、座布団、金屏風……とこれはなかなか立派な高座。うちのカミさんのカフェで噺家さんを呼んでやっていただいたときには舞台を整えるのに大分苦労したもんでしたけれども、呉服屋さんのご協力によってかなり綺麗な高座ができたものと見えますナ。
演者は三遊亭兼好さん。笑点「ピンクの小粒」三遊亭好楽さんの二番弟子とのこと。ご本人は機械苦手ということなので、公式サイトなんかはないようですが。
→三遊亭兼好 – Wikipedia
→徒然なるままに三遊亭兼好を応援する人々―
話は落語の会場の雰囲気から、業界の話題から、落語の初心者にもよくわかる楽しい話題でスタート。いわゆる「まくら」の部分ですな。その後、本題の「高砂や」へ。
たかーさーご~や。このうらぶねにほをあーげて
初めて婚礼の仲人を頼まれた男が、祝いの謡「高砂や」を覚えようとご隠居さんのところへやってくる……というお話。
うちの親父が持っていた「高砂や」のテープはたぶん、柳家小さん。少し謡の節が違っていて、そういう個性も面白い。
仲入り前に、ちょっと質問タイム。「本題に入る前に羽織を脱ぐのはなぜですか?」「落語のレパートリーってどのくらい?」「噺の勉強方法は? どうやって師匠から教わるのですか?」などの質問に、具体例を交えながら楽しく話して頂きました。
仲入り後の演目は「壺算」。壺を値切りに兄ィと一緒に出かける噺。兄ィの鬼のような手管が見もの。落ちをすっかり忘れていたおかげで、よりいっそう楽しめました(笑)
終始アットホームな雰囲気で、リラックスして楽しめた落語会でした。笑うって、とっても豊かな気持ちになれるのね。一緒に行った友人も
所用があったので、後の懇親会に行けなくて残念でした。お後がよろしかった……のかなぁ、きっと。残念。