会社の書類に押す角印。部署によって基準が違って「シャチハタじゃダメ、ゴム印+朱肉でなけりゃ」という人がいるみたい。ホントかよ?と思って調べてみることにした。
一般論として「正式の書類」に印鑑を押せない理由は
a) 浸透印は誰でも購入できる
b) 印影がつぶれる
c) インクが退色しやすい
ということらしい。
まぁ「何が正式の書類か」ってのはおいといて……
a) 浸透印は誰でも購入できる
これは、まぁ個人名の場合にはわかる。「新保」だって、購入しようと思えば誰でも購入できるからね。でも会社の角印の印影は特注品で、そうおいそれと真似できないから、これは使えない理由にはならないんじゃないの?
b) 印影がつぶれる
これは石材など硬質の材料で作った印鑑でなくちゃダメ、という話。これが理由だということなら、浸透印でもアウト、ゴム印+朱肉でもアウト。どちらか優位というわけではない。
c) インクが退色しやすい
染料系のインクは消えやすいということらしい。これはたしかに説得力ありそうだけど、本当にそうなの? 社内でいろんな書類にシャチハタ押してるんだけど、今のトコロ、インクが消えて困った、トラブった、という事例は聞いたことないんだけど……。
シャチハタ様のwebサイトにこんな記述を見つけた。
上質紙などへのなつ印で、ファイルなどでの通常保管(直射日光があたらないなど)であれば20年間は鮮明な印影を保持していることを確認しています。
さらに長期間となりますと紙の耐久性が問題となります。
–via 紙に押した印影の保持期間はどのくらいですか?|シヤチハタ
普通なら20年もつし、それ以上やんなら紙の方が先にイカレる。勝負すんなら相手になるぜ!(意訳) ってことか。
社内の品質記録の保持期限は最長でも10年。それもだいぶ特殊な認証がらみのものだけで、普通は5年以下。勝負がつく前に書類が捨てられちゃいそう。社外に出す文書でも、問題にならないだろう。土地の登記簿のような書類はさすがに20年で退色されたら困るけど、さすがにそういうのだったらb)の理由でシャチハタもゴム印も押さないしね。
結論として、通常の書類に「浸透印じゃダメ、ゴム印+朱肉で」な理由はなさそう。
それにしても染料系とか顔料系とか、マニアックな話題だなだいぶ。文具マニアかプリンタオタクだぜ、こういうのに反応すんの。
■参考URL
→シャチハタを押す - 行政書士 川崎 – 【内容証明・慰謝料・相続・遺言】 川崎市 中原区 彩行政書士事務所
→シャチハタ印、なぜだめですか?書類に印を必要となった時、… – Yahoo!知恵袋
【74更新】 浸透印じゃ、ダメかしら? http://t.co/bOllPOR2HX [Stationary(文具), Trivia(まめちしき), スタンプ, 印鑑 ]