社長に何の前触れもなく呼ばれる、なんつうことを、人類のどのくらいの人数がどのくらいの頻度で経験しているのかわからないけれど、少なくとも私は結構な頻度で呼ばれる。なぜなら、社長はパソコン関連でわからないことがあれば私を呼ぶからだ。社長の名誉のために言っておくと、うちの社長は別にパソコン苦手とかではない。ただそれでも、友人に「この人はユーザーとしてはプロ級ですよ」と呼ばれた私(意味はよくわからんが)に頼らねばならない場合というのは、ある。
先日は、PowerPointの資料を作成している社長に呼ばれた。特定のデザインを適用し、そこに「Business」の文字を入れようとしたらしい。
ああ、Businessの綴りなら教えてあげられますよ、と言いかけたら、そこが質問ではなかった(社長の名誉のために言っておくと、社長は私と同じ英文科卒で、TOEICの点数もほぼ同じ900点前後である)。
彼が「最初を大文字で、Uから小文字にしたいんだけどさ」と言うので、ああ、シフトキーの使い方なら教えてあげられますよ、と言いかけたら、そうではなかった。「Business」を何度入力しても「BUSINESS」になってしまうのだ。成ル程。
自分でもいつこんな知識を仕入れたんだったかわからないのだが、私はその回答を知っていた。
PowerPointの「ホーム」リボンの中、「フォント」関連のコントロールが集まっている中に、大文字小文字のコントロールがあるのだ。
あるいはCtrl+Tでフォントパネルを開いて、チェックボックスを選んでもいい。
日本語では滅多に使わないコントロールなので忘れ去られているけれど、欧文アルファベットのデザインでは、大文字と小文字のコントロールというのがけっこう使われるようなのだ。
社長には一応「そのデザインを作ったデザイナーは、そこに小文字を使うべきでないと考えていたようです」と説明はしておいたが、私自身、そこに小文字を使っちゃいけない理由がわかるほど、デザインに詳しいわけでもない。いいじゃねぇか、小文字くらい使っても。
【74更新】 PowerPointの特定のデザインで、英文小文字を入力できない http://t.co/q38N36bzfe [Hacks(コツ・ノウハウ), Office, PowerPoint ]