デポジット式コーヒー自販機

071208-095529.jpgデポジット式のコーヒー自販機。
紙カップを隣の回収機に入れると10円戻る。自販機のマークを認識して、それ以外のものでは払い戻ししない仕組み。なるほどねぇ。
「ゴミをゴミ箱へ入れる」という行為は考えてみると無償の労働で、実施するメリットが見えにくい。「街がキレイになる」という曖昧で主観的なメリットでは、動機づけとして弱い。
ではどんなメリットがあれば、ゴミをゴミ箱に捨てるだろう?
たとえば、ゴミを入れると30秒演奏されるゴミ箱とか。
でも今の日本の問題点はむしろ、「ゴミ箱を設置し、運営する方法」か。ゴミ箱を設置しない、できない状況が多すぎる。人通りの多い場所にゴミ箱を設置すると、瞬く間にゴミが増え、頻繁に回収せねばならず、引き合わない。また、有料化の弊害で不法投棄も出てくる。「ゴミ箱を設置する」≒「処分費用を負担する」となってしまい、誰も設置したがらない。ゴミ箱は儲からないビジネスになってしまった。
なぜこんなことになってしまったのか、というと、「ゴミを減らす」という大目標があるせいだ。そのために有料化が必要なのだが、不法投棄を増やしてしまった。業者ゴミの話をしているわけではない。道端での不法投棄のことだ。何せ捨てたくても、ゴミ箱が見つからねえんだから。
どうもおかしい。「ゴミを減らす」ということと、「道端にゴミを捨てない」というのは、同じ思想の延長線上にあるような気がするが、現実には二律背反になってしまっている。何かちょっとした発想の転換で、この2つを同時に解決できるのじゃなかろうか。

デポジット式コーヒー自販機

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