先日のコンサート(Solitairescope: 哲Jディジュリドゥライヴ@赤坂ポートカフェを参照のこと)に続いて、今日はワークショップ。吹けるようになったら嬉しいなぁ。変な楽器好きとしては。
本来のディジュリドゥはユーカリの木を使うのが一般的なんだけれど、今日はプラスチック製の「ディジュトーイ」を1000円で購入。黒と赤のうち、黒を。
すごく単純ないい方をするとプラスチックの筒にゴム製のキャップというか吸い口を付けた感じ。これだけで音が出るのかと思うと、不思議っていうか心配。
ちなみにディジュリドゥという名前は白人がこの楽器の音色を音訳したものらしい(「例のあのピーヒャラ」みたいな感じだったのだろう)。アボリジニの呼び方は地域によって違っていて、哲J氏が習っているところでは「イダキ」と呼ぶのだそうだ。
今日のレッスンは1時間半。まぁさすがに循環呼吸まで全部吹けるようにはならないけれど、一通りは教えてくれると哲J先生。
まずは音出しから。筒に口を付けて、唇を震わせて音を出す。ちょっとトランペットなんかの管楽器に似ているかもしれない。
教わった通りに口を付けて吹くと、ブブブとかなんかそれっぽい音が出る。
おおっ、出た。しかも意外とすぐ。
油断するとすぐに音がかすれたり、変な音になったりする。先生曰く「まずは、できるだけいい音を出せるようにしてください」とのこと。
唇をくっつけ、ちょっと突き出すようにして、しかし力を入れず、口をへの字にしつつ、ぷー。ちょっと筒の中にツッコミ気味の方がいいみたい。
そこから少しずつ呼吸の仕方を教わる。まず、必ず鼻から息を吸うこと。そもそも、口から吸うと決して循環呼吸をマスターできないので。
ほっぺたをふくらまして息を吹き込む時に、全部吹き込んでしまわず、少し息を残してほっぺたをふくらましたままにする。唇も、できるだけ吹いている時の状態を維持する。唇やほっぺたの形を残したままで、吸って吹いてを繰り返す。
ほっぺたの空気が口の中に残ったままなので、音が残る。これが吸っている間もずっと残るようになると、循環呼吸に近くなる。なるほど。思っていたよりも簡単だ。もちろんまだできないけれど、イメージはわかる。頑張ればやれそうな気がしてくる。
吹いているとつばがたまって、ディジュリドゥの中から垂れてくるのでちょっと床が汚れるのがご愛敬。ユーカリだと水分を少し吸収してくれるようだけれど、プラスチック製のディジュトーイだと吸収しないので全部こぼれてしまうようだ。
慣れるまでは吸う量と吹く量のバランスがとれないので、息があがる。先生も笑いながら「休みながらやってください」とのこと。
一通り基本の音の出し方を習った後、音に変化をつける方法も一通り教わる。なかなか出せないけれど、ちょっとできると面白い。
唇を震わせながら、唇の形をすぼめて倍音が出せるとのこと。これが難しくてなかなか出せない。
唇を震わせたまま、のどの奥で低い声、高い声を出すことでアクセントをつけていく「コール」。それから上下の唇をぴったりつけて、それこそトランペットのように吹きながら高い音を出す「ホーン」。
なかなか上手くはできないけれど、一通りやり方を教わることができたので、練習すればできるようになるかもしれない。
とりあえず基本の音だけは出せる感じになったので、ブブブブブ……と振動が心地よく、楽しかった。
楽器の構造が単純なだけに、人間の方がいろいろ工夫して音を出す、ようなところがある。のどを鳴らしたり、唇をすぼめたり、あれこれ工夫をしながら音を変えていくのが面白い。
90分みっちり吹きまくって、身体を使った感じですがすがしかった。
◆リンク
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5/23 哲J ディジュリドゥ ワークショップ@赤坂ポートカフェ