お台場にある日本科学未来館でゲーム関連の展示をするというので初日から行ってきた。 先日、川口のSKIPシティで「遊ぶ!ゲーム展」を見てきたばっかりなので、内容的にどんな違いが出るのか、というのもちょっと気になっているところ。
企画展「GAME ON~ゲームってなんでおもしろい?」公式ホームページ
会期: 2016年03/02(水)〜2016年05/30(月)
場所: 日本科学未来館(お台場)
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交通アクセス
私は埼京線から直通のりんかい線で、東京テレポートから歩く、というルートを選択。人によってはゆりかもめの方が近くていいかもしれない。私は東京テレポートからガンダム実物大立像を見たり、シルク・ドゥ・ソレイユのテントを見たりして別に退屈しませんでしたよ。運動にも(ちょっぴり)なったと思うし。
チケット購入
まず、館外のチケットオフィスでチケットを購入。
科学未来館は、慣れていないと順路がわかりづらいかもしれない。まずは1階のホールから企画展を見るのがおすすめ。その後3階に上がって常設展もどうぞ。 先に言っておくと、4階にはカフェスペース、7階展望ラウンジには食事の提供がある。3階のキッズスペースが充実しているし、ベビーカーのお客様にも安心。
企画展の入り口でVRとかマインクラフトの体験申し込みができるんだけど、PlaystationVRの体験は、2時間後の回になりますよ、ということで諦めた。午前中来ないと厳しいやね。マインクラフトは比較的空いていたみたい。
企画展
道中の電車の中で、内覧会に行ったメディアの紹介記事を見て予習しておいた。
何故ゲームは面白い? ゲームと科学技術の未来を考える企画展「GAME ON」開幕。新旧133作品プレイ可、マインクラフトで再現した館内探検も – Engadget Japanese
ゲームの歴史を一望できる企画展「GAME ON~ゲームってなんでおもしろい?」日本科学未来館で開催
ASCII.jp:45年分遊べる究極のゲーセン「GAME ON」展に行ってきた
主催:日本科学未来館、フジテレビジョン、角川アスキー総合研究所
会場:日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン(東京都江東区青海2-3-6)
開催期間:3月2日~5月30日
開催時間:10時~17時(入場券の購入は閉館30分前まで)
定休:火曜日(ただし3月29日、4月5日、5月3日は開館)
一般入場料金:大人 1500円、18歳以下 750円(土曜日は650円)
団体入場料金:大人 1200円、18歳以下 600円(土曜日は520円)
なるほどー、世界各地を巡る巡回展なのね。その割になじみのゲームが多いのは、日本向けに内容を入れ替えているのかな?
展示内容
ステージ1から8まで順に見ていくことで、ゲームの歴史を追うことができる。順路はかなりフリーで、行ったり戻ったりが自由にできるので安心。平日でもけっこう人が入っていたので、休日はけっこう混み合うかもね。 意外だったのは、女子だけのグループや、カップルがけっこう来ていたこと。女子もゲームをする時代なんだねぇ。
ステージ1辺りは、先日の「遊ぶ!ゲーム展」と似た構成。むしろ年代物の筐体については「遊ぶ!ゲーム展」の方が充実しているかも。ステージ2以降はけっこう近い時代の作品も多いので、割となんか「あー、これなー」とか懐かしむ感じ。家庭用ゲーム機の歴史とか、全然見たことのないAppleIIとかAtariの機械があって、なかなか。
後半は「作る」とか「ネットワークで」とかなってきて、ゲームもそれなりに『GrandTheftAuto』とか『Halo3』とか近代的?なタイトルが登場する。
期待してなかったんだけどあったもの
『ミサイルコマンド』
おおー! GAME ONわかってる! あんたわかってるよ! トラックボールを使ったゲームの名品! これはプレイするしかない。 なんつーかこの難しさ。絶対同じプレイが二度はできないこのストイックさよ。もーだめ、全然勝てない。素晴らしい。
『イー・アル・カンフー』(しかもファミコン版)
あえて?ファミコン版を持ってくるとは。しかもコントローラーがニューファミコンだし……これはソフトがうちにあったので、いつでもできた。というかそこまで深いゲームってわけでもないので食指が動かない(苦笑)。
タイトルが「イー・アル・サン・スー(中国語の1234)」と語呂を踏んでいることに気づくまでに、何年もかかったな。
『ファンタジーゾーン』(MARKIII)
これはうちになかった。SEGAのゲーム機を買えるほど、私にはゲームへの投資が許されていなかったのだ。ものすげー懐かしくてつい手にとってプレイしたけど操作ミス連発で1面のボスさえ見られなかった……腕が鈍るっていうか、そうこのゲームをあまりプレイしたことがないので、ゲームの文法が身についてないのよな。
『マリオブラザーズ』(しかもアーケード版)
アーケード版の方が画面が綺麗、というゲームはけっこうあって、私の中ではこの『マリオブラザーズ』と『ソロモンの鍵』が筆頭。Wiiのバーチャルコンソールで『ソロモンの鍵』はアーケード版が遊べたんだったかな。
『ゼビウス』(もちろんアーケード版)
ああ、そうだ、これもアーケード版の方がグラフィックいいんだよねぇ。先日、ゼビウスの背景について書いた記事を読んだけれど、あれはたしかに素晴らしい。
新連載コラム「なんでゲームは面白い?」第一回:「ゼビウス」が「隠す」ことで与えた世界の「意味」 | 電ファミニコゲーマー企画記事
それもこれも容量が増したことの一つの効果だったんだと思うけれど。でも、今のゲームが容量を生かし切っているかというと、やや疑問。私は容量がやたら大きくてゲームに貢献していないタイトルのことを『がんゴエ系』と呼んでいる……「がんゴエ」が何かは聞いてはいけない。N64でも相変わらずだったなあれは。
『餓狼伝説3』(ただし海外版『FatalFury3』
この辺になるともう懐かしいとか全然なくて普通に「ああ、アレか」という感覚。
『ポールポジションII』
むしろこっちの方が懐かしい。男子が得意げにプレイするのを女子が横で見ていて血涙。
『AIRLINE PILOT』
懐かしい。見るまで忘れていた。飛行機版『電車でGO』と言ったらいいだろうか。フライトシミュレーターというのは昔からあるジャンルなんだけどね。それをゲーム的に、という感じ。夜間飛行の『ナイトランディング』だっけ? あれが祐天寺のゲーセンにあって、たまにコイン入れたな。
4つ並んだテーブル筐体の『インベーダーゲーム』
展示の仕方が心憎い。ここで誰かが4人座って机に顔くっつけてプレイしてんのを見るとそれだけで懐かしさがこみ上げてくる(といっても実際に手を動かしてんのは2人なんだが)。
『PONG』のスクリーン筐体
『PONG』自体は先日の「遊ぶ!ゲーム展」にもあったけど、このサイズは予想外だった……よく考えたら、これってどうやってプロジェクタに出してんだろ(苦笑)
パンチカードとか紙テープ
過去の電子媒体の解説の一部として、パンチカードや紙テープまであった。どこから掘り出してくるのやら。
電子ゲーム『パックモンスター』
これまた懐かしい。うちにもあった……というか実家にたぶんまだあるんじゃないかな。
電子ゲーム『スヌーピー』任天堂謹製
そういやもうすぐスヌーピーミュージアムオープンするね。04/23(土)〜09/25(日)の期間限定、しかも予約制だって。
『パラッパラッパー』
ゲーム史を変えた、と言えば私の世代にとってはこのゲームが象徴的じゃないかと思う。音楽ゲームというジャンルを決定的なものにした。音楽ゲーム自体は『オトッキー』とか『いきなりミュージシャン』とかそれまでもあったこたあったけどねぇ。ゲームを「クール」にしたのも、このゲームの功績は大きかったんじゃないかしら。
『GRAVITY DAZE』
気になっていたんだけど、今回展示されていたので初めて触ってみた。これは楽しい。重力の方向を制御して、「空に向かって落ちる」ことができる。壁を歩いたりお手の物。操作に慣れたら楽しそう。ほんとめまいするけど。
『グランツーリスモ6』
大型筐体があってプレイできたんだけど、グランツーリスモで周回終えた例しがないのでやめておいた。だって操作難しいし、それに、私リアルカーが全然わからないから萌えようがないんだもの……。
期待してたんだけどなかったもの
ソフトだけならエミュレーターでなんとかなっても、大型筐体はさすがに実機再現するの無理だからね。その点、『鉄騎』とか『アフターバーナー』『アウトラン』があっただけでも偉いが……。
『プレップサイクル』
やっぱないかー(笑)もう一度あの自転車100インチ筐体で遊びたいなー。
『ギャラクシアン3』
6人筐体でさえ無理だろうなこれは。まして20人筐体に至っては(まぁあれはもうアトラクションだし)。
『R360』
これもまた大型過ぎてアレ。日本国内で稼働してるのあんのかなぁ。
企画展の外の日本科学未来館
企画展以外で目にとまった点など。
ランチ
さて、お腹もすいたのでランチを食べようと、7階まで上がった。
知らない人は5階のカフェスペースで止まっちゃうのでチューイせよ。カフェスペースにはあまり重たい食事はない。下手すると7階に食事があることに気づかない(わしも危うく)。これはカフェの様子。
7階には開けた展望スペースがあり、そこで食事をとることができる。私は竜田揚げを選択。お味噌汁は固形フリーズドライだけど、出汁を4種類から選べるという不思議なサービス。
展望側に向いている席は景色がいいがテーブルが低く、食事には不向きなのでチューイ。食事をするなら、高めのテーブルを選んだ方がいいぞ。
常設展
コンセプチュアルな雰囲気があって、普通のミュージアムとひと味誓った感慨をもらたしてくれるのが日本科学未来館の常設展示だと思う。科学のもたらしてくれる未来と科学者の営みについて、真面目に考えさせてくれる。地球温暖化に対する先進国vs途上国の議論に参加できたりとか、けっこう深い。
“おや?”っこひろば
おやっこひろば[常設展示] | 日本科学未来館 (Miraikan)
子供を遊ばせられるキッズスペース。ここでもいろいろ企画をしていて、科学的なモノの見方を考えさせてくれるらしい。楽しそう。
謎の小型移動体に乗ってツアー(UNI-CUB)
1階のエスカレーター脇で、パーソナルモビリティUNI-CUB(ユニカブ)による館内ツアーを定期的に行っている。タイミングが合えばとも思ったのだけれど、なかなかそうもいかないのよね。また次の機会にやってみよう。
パーソナルモビリティ「UNI-CUB」ステーション | 日本科学未来館 (Miraikan)
「UNI-CUB」は、ASIMOで培われたバランス制御技術をもとに開発されたパーソナルモビリティ。乗り物でもあり、またロボットでもあるような、新しい存在です。
4月20日リニューアル
館内にリニューアルオープンの告知ポスターが貼られていた。
常設展リニューアル〔2016年4月公開〕について | 日本科学未来館 (Miraikan)
2016年4月20日(水)~4月24日(日)は、リニューアル記念として、常設展入場とドームシアターの鑑賞が無料となります。
おっ。
関連URL
日本科学未来館 企画展「Game On~ゲームってなんでおもしろい?~」日本科学未来館
関連URL(English)
英語で探すとなかなかビジュアル的にも面白い記事が出てくる。
Barbican International Enterprises – Touring Exhibitions
以下のWikipediaの記事には「Games that have been exhibited(展示されたゲーム)」のリストがあって、けっこう膨大。
Game On (exhibition) – Wikipedia, the free encyclopedia
↓長すぎるから後で読む(苦笑)
How the Barbican turned video games into a global arts tour | Technology | The Guardian