2012-01-29(日)までの展示だったので、終わってしまっているのだけれど、とっても楽しい、素敵な絵本展だった。谷川俊太郎氏が文字を書いた絵本のうち、堀内誠一氏・長新太氏・和田誠氏が挿絵をつけているものを集めている。
→〈企画展〉谷川俊太郎と絵本の仲間たち -堀内誠一・長新太・和田誠-|ちひろ美術館・東京
見ているだけで楽しい絵本がたくさん。中身が読みたい!と思うもの多数。いくつかは、展示室の一角に、手にとって読めるように絵本が用意されていて、特に子どもたちは夢中になって読みふけっていた。
以下気になったもの
◆『ピアノのすきなおうさま』作/谷川俊太郎 絵/堀内誠一(入手難)
ピアノメーカー(ヤマハ)のPR誌か何かに掲載された作品らしい。ピアノ好きな王様が、ロールスロイスの上でもピアノ、街の真ん中でもピアノ、海の底でもピアノ……を「お弾きになる」。あくまでも優雅に、でもどこへ行ってもピアノという面白さ。絵もユーモラスだし、折節にピアノ曲のタイトルが登場するのもお洒落だし、文言もお上品で可笑しい。全部読んで見たい。
2014-08-30(土)追記。
(PR誌『ピアノ小読本』YAMAHA・日本楽器製造株式会社1983年)です。
→『ピアノのすきなおうさま』をもう一度手に入れたい。:の・ほ・ほん舞呂倶:So-netブログ
とのこと。こちらこそありがとうございます。
◆『セカイのハジマリごっこ』訳/谷川俊太郎 絵/堀内誠一(入手難)
子どもの喃語(なんご)をテーマにしたという作品。セカイ系というヤツだろうか。中身はほとんど読めなかったのだけれど、興味をひかれる。
◆『24にんのわらうひとともうひとり』作/谷川俊太郎 絵/堀内誠一
これは24人の「笑う人」をイラストと2~3行の短い文章で紹介しているのだけれど、絵も言葉もファンキーでシュール。「この人は泣きたい時に逆立ちして笑うのです。かしこいですね」って言われても! イラストも不思議なリズム感にあふれていて、とても楽しい。一緒に行った8歳の女の子も気に入ったと言っていた。趣味が合うじゃないか。
→24にんのわらうひとともうひとり :谷川 俊太郎,堀内 誠一 | ポプラ社
わたし
(かがくのとも傑作集
―わくわくにんげん)
新装版 えをかく
(講談社の創作絵本
ベストセレクション)
マザー・グースのうた
第1集 おとこのこってなんでできてる
おんなのこってなんでできてる
◆『わたし』文/谷川 俊太郎 絵/長 新太
谷川さんのコメントによれば、「自己というものが、他人の目線で相対的に規定される」という哲学的な内容を絵本にしたとのこと。実に構成が明快でわかりやすい。フランス語版やシンハリ語版なども展示されていた。
◆『えをかく』文/谷川 俊太郎 絵/長 新太
谷川さんのコメントには「『えをかく』にえをかくなんて誰にもできないだろうと思っていたら、長新太さんが描いてきたのでみんなびっくりした。ベタ絵をつけるなんて普通ならできないが、長新太さんには常識が通用しない」というようなことが書いてあった。たしかに、文字に書いてあることをそのままイラストにしただけのベタ絵なのに、なんとも面白い。
◆『マザー・グースのうた』訳/谷川俊太郎 絵/堀内誠一 草思社
子どもの頃、私の家にこの第一集があり、よく読んでいた。なんとミリオンセラーらしい……ちょっと意外……。友人には「マザーグースに幼少の頃から親しむとはさすが英文科」と言われたが、よく考えてみたら、ミリオンセラーなんじゃないか。みんな英文科になったわけじゃあるまい。
売店にて絵はがきを購入。「えっさかほいさ、ねこにバイオリン……」のイラスト。私はこの歌を(谷川さんの訳詞で)暗唱できる。そのくらい、よく読み返した。今にして思えば、なんであんなに読み返したのかわからないくらい読み返した。たぶん、ミリオンセラーだからなんだろう。やはり、訳詞がほんとによく考えられていて、頭に残るのだと思う。「きれいなきれいなおひめさま」「はいそれまでよソロモン・グランディ」「こぎだせ! しらなみ三人おとこ」etc, etc…
折に触れて、『マザー・グースのうた 第1集』を手に入れて自宅に置きたい、いやしかし中身は全部知ってるし、と煩悶してきたのだけれど、絵はがきを手に入れてなんとなく気持ちが落ち着いた。
帰りには併設カフェでゆっくりさせて頂いた。お水をこぼしてしまってごめんなさい(汗)4歳児は実行犯なだけで、実は、デジカメで遊んでいた私が悪いのです。
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すばらしい整理に、感動!
こちらを頼りに、あの日を懐かしんでいます。
どうもありがとうね~☆
ありがとう。私も楽しかった!
私は記録魔なので、一緒に旅行行くと便利らしいです。日記と写真で記憶を補完する男。
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まさに、世界旅行を共にするのに相応しい男。
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おほほ。まぁあんまりあの頃の写真見返してませんけど。あまりに量が多いので押し入れの奥で。
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