はっきりした証拠も無いのだけれど、ちょっと前まで手帳は季節商品だった気がする。10 月くらいになると文房具屋に手帳売り場が現れて、ああ、もうそんな時期なんだなぁ、なんて思ったりとか。
最近は、文房具屋で手帳売り場を見ないことの方が少なくなった。新宿の東急ハンズに行っても、年中手帳売り場が存在する。
いつの頃だったか、手帳に「9 月始まり」というジャンルが登場した時にはびっくりした。なるほどそういう需要を掘り起こしたか、とたいそう感心した。
売り手が意図していたのか知らないが、実はこのジャンルがもたらしたのはただ商品バリエーションを増やすということ以上だった。
この商品を契機に手帳は季節商品から常設商品へと格上げされた。これは手帳市場の大躍進だったと言える。今日の手帳の大流行は、この格上げあればこそ、かもしれない。
なんてなことを、手帳売り場をうろうろしながら思う。買いもしないのに、売り場があるとつい見ちゃう自分が恨めしい。
手帳の販売時期に関する考察