『妖精族のむすめ』ロード・ダンセイニ

三種の神器最後の1つがロード・ダンセイニの幻想小説『妖精族のむすめ』である。

「この目で見たことを書いたりはしない—-そんなものは誰の手になっても大同小異である—-ただ、わたしが夢見たことを書くのみだ」と語ったダンセイニの珠玉の短編集。眼前にありありと描き出される「ありえぬ物語」の美しさは、まこと言語に絶する。これもアイルランドの血統のなせる技であろうか。

学生時代、これを読んだ直後に私はそのまま「水盤」という物語を書いた。直接めちゃくちゃ影響を受けているのだ。そういうわけで私は「ソリカンの物語を読むヒマがあったら、ロード・ダンセイニの『妖精族のむすめ』を読め」と口を酸っぱくして言ってきたわけであるが、今ではその『妖精族のむすめ』も絶版で入手困難となっている。復刊ドットコムに期待だ。

『妖精族のむすめ(ロード・ダンセイニ)』 投票ページ | 絶版・レア本を皆さまの投票で復刻 復刊ドットコム

とはいえ、最近(5月らしい)河出文庫から『世界の涯の物語』が出ており、夏には『夢見る人の物語』も出版されるとのこと。名作と名高い『ペガーナの神々』もハヤカワ文庫で復刻されたし。

短編の一部は『世界の涯の物語』にも収録されているので、とりあえずそちらを購入してお読みになられるようオススメいたします。いつまた絶版になるか分かんないし……。

2004.06.20 ※Solitairescope:『妖精族のむすめ』ロード・ダンセイニ – livedoor Blog(ブログ)より転載

『妖精族のむすめ』ロード・ダンセイニ

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