『ベンジャミン・バトン』 ブラッド・ピット ケイト・ブランシェット

 

変な設定だなぁ。老人から人生が始まり、若返っていくベンジャミン。作品中、誰もこの異常な体質にツッコミを入れない、というのはおいといて。


人生。人と違うこと、個性、孤独。永遠。
この物語が語っているのは「どんな個性でも、常人と同じ幸せを手に入れることができる」ということではないかと思う。だからこの物語には何も特別な事件が起こらない。その意味で退屈な物語だが、人生とはそうしたものだ。
どうも違和感を感じると思ったら、そうだ、この雰囲気はハリウッドじゃなくて、フランス映画だ。ハリウッドが作ったフランス映画みたいな感じ。もしこの映画がフランス映画だったら、納得。

永遠、というテーマで思い出したが、この映画はある意味、『エターナル・サンシャイン』に似た印象がある。『エターナル・サンシャイン』が記憶の迷路に迷い込んだ二人の物語だとすれば、『ベンジャミン・バトン』は肉体年齢の迷路に迷い込んだ二人の物語と言える。

トリビアを一つ。この映画に登場するカンガルーの絵本がある。作品中では言及がないが、繰り返し登場することから考えて、有名な作品なのだろうと思って探してみた。「ベンジャミン・バトン カンガルー」ではそれらしきものが見つからなかったが、英語版字幕に登場する謎の単語「Nqong」を使って検索してみたところ、ラドヤード・キプリングと出た。
Just So Stories, Rudyard Kipling
ドンピシャリだ。

■2009-11-15追記
Fitzgerald’s short story: Curious Case of Benjamin Button
フィッツジェラルドの原作はここで読めるとのこと。もちろん英語。
あと最初の原稿ではケイト・ウィンスレットとケイト・ブランシェットを混同してましたが削除しました。名前だけ見るとよく混同しちゃう。顔は全然違うんだけど……。

『ベンジャミン・バトン』 ブラッド・ピット ケイト・ブランシェット

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