『潜水服は蝶の夢を見る』


雑誌『ELLE』の編集長が脳梗塞により、全身麻痺に陥る。動かせるのは左のまぶただけ。言語療養士の助けにより、文字を綴る方法を覚え、空想に満ちた自伝を綴る。
『潜水服は蝶の夢を見る』オフィシャルサイト


意識のぼんやりした患者の主観視点から始まる。ちょっと斬新。ああ、そうだ、この感覚、どこかで覚えがあると思ったら、『アルジャーノンに花束を』だ。不自由な感覚の中に押し込められた感覚。ロックトイン・シンドロームと呼ばれる症状に陥った主人公は、左目だけが瞬きできる。意識がはっきりしているだけに、これはむごい。
記憶と空想、現実が入り交じった映像はなかなかすごい。実話を下敷きにしている割にずいぶん意欲的なカット割りになっているのは、原作がこんな感じになっているのだろうか。
アメリカとフランス合作? アメリカ映画らしさとフランス映画らしさがちょうどいいバランスで仕上がっている気がした。

『潜水服は蝶の夢を見る』

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