田んぼの中にある、観測所。
たんぼの端を通る道に足を踏み入れた途端、水面で何かバシャバシャと水音がする。風の立てる音にしては妙だと思ってよく見たら、私の足音に驚いたオタマジャクシの群れが散らばっていくところだった。小魚など小さな生き物がうじゃうじゃいる。
一歩踏み外すとくるぶしまで埋まってしまいそうな田んぼの端を、どことなく用心しながら歩いて「観測所」へ。一人乗り?の観測所だ。両耳につながる2本の伝声管。一本は空へ。どことなく、長崎の平和祈念像の、天を刺す指を思い出した。もう一本は田んぼの中に消えている。
電線管に耳を付けて一心に耳を澄ましてみたからといって、何が聞こえるわけでもない。一本は空気の真ん中で、一本は泥の中だもの。でも、アーティストが聞かせたかったもの、なら分かるし、聞こえる気もするよ。
☆☆☆★(面白かった)
■場所
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■Spec
作品番号 : 166
牛島達治【日本】
制作年:2000年
料金:無料
■関連URL
観測所 – 作品|大地の芸術祭
まつだい雪国農耕文化村センター「農舞台」(No.147 越後妻有 大地の芸術祭2010.06)☆☆☆
観測所(No.166 越後妻有 大地の芸術祭2010.06)☆☆☆★