戦えグランダ28号!(あるいはモローのように)

今ふと思ったが、会社における自分の役割の一つは、コミック『おざなりダンジョン』に登場するモローではないかという気がしてきた。

モロー
マッドサイエンティスト的な発明家で、既存の魔道機関を否定し、独自の純粋な機械装置を開発しようとしている。そのためなら人体実験すら厭わない「アブナイ」人。ヨナの古くからの知り合いで、茶のみ友達でもある。ギルド本部で怪しい発明や機械的労働力を目指したグランタ(大抵は爆発する)の開発に勤しんでいるが、周囲からはあまり理解されておらず、拷問係・資材浪費者扱いされては憤慨している。
→「おざなりダンジョン – Wikipedia」よりモローの項

モローはマッドな発明家である。マナ(魔法力)を源として駆動する魔道機関が主流の世界にあってただ独り、純粋な自動機械の重要性を説き、大型メカ「グランダ」に代表される機械製品を次々と作り続ける。その発明は失敗の連続。起動させた途端爆発に次ぐ爆発。それでもモローは信念を決して曲げない。実験室から何度も爆発を起こし、累々とゴミの山を築き、資材部に「資材の廃棄を頼んどるわけではない」と罵倒されながらも、自動機械を作り続ける。

失敗続きの弁明をしようとするモローに、ギルドマスターのヨナはあっさり「作り続けて良い、と言っている。お前が作るものだ。いずれは役に立つ」と甘い。

漫画だから、モローのようなキャラクターは面白いし、わかりやすい。しかし、現実にそれに近い立場になってみると、これほどやりにくい、しんどい状況もないかと思われる。何せ、次から次へ失敗なのだ。たしかに実績もあるとはいえ、資材部がキレるほど失敗を繰り返している。ギルドの絶大な経済力があるから許されるものの、まともな神経なら、けっこう凹むとかやってけなくなるとかしそうなもんである。

しかし、モローは負けない! ガンとして自説を曲げないこのマッド。世界全体が魔道機関に染まっている中で、彼は世界を敵に回して戦っている。すごい。

会社に新しいものを入れるとか、発明するとか、マッドだと思われるくらいでちょうどいいのかもしれない。ガンガンやってみたら、きっといずれ役に立つ。

いつのまにか『おざなりダンジョンTACTICS』なんて新作が出ているとは知らなかったな。

戦えグランダ28号!(あるいはモローのように)

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