Charu3

仕事のテクストを打ち込む上で非常に役立ってくれているフリーウェア。クリップボード履歴/定型文入力ソフト。これ無しにはもう生きていけない。
http://keiziweb.com/


仕事で文化的雪かきなんぞしていると、同じような文句を何度も何度も書いたりすることがあるもんだ。たとえば、見出しを何度も何度も打ち込んだりとかね。もちろん「コピー&ペースト」というのは今や人類共通の恐ろしく重要な技術の一つになっており(おそらく世界共通語かもしれない)、それが役に立ってはくれるんだけど、人間だんだん欲が出てきて「もっと楽な方法はないかなぁ」と思うようになる。そうして、「クリップボード履歴」とか「定型文入力」とかいうフリーウェアを探すようになるのだ。

Windows界ではいくつか、定番とされている定型文入力フリーウェアがある。Charu3はその一つだ。私は機能的にもデザイン的にもCharu3が気に入っており、これを愛用している。以下私が愛用している機能など。

■高い操作性
私はCtrlキー2回でポップアップが出るように設定している。キーボードに手を置いたまま「ポップアップ→十字キーで選択→Enterで確定」までできるので、入力を妨げない。また、ポップアップ中は英2文字のショートカット選択ができる。項目の最初の英2文字、たとえば「an」と入力すると「AngelTear」を選択するといった具合。これでかなり素早く目的の場所にたどり着ける。ツリー構造なので目的別にフォルダにまとめておけば探しやすい。
動作も安定していて、私のトコではCharuが原因と思われるフリーズはまだ無い。よそでもあまり聞かない。
■クリップボード履歴
コピーしたものをため込んでおいてくれる。「ちょっと前にコピーしたあの文章をもう一度ペーストしたい」という時に便利。仕事ではよくある話。
たまに、簡易バックアップとしても役立つ。コピーしておけばしばらくの間はCharuの中に残っているので、「うっかり消しちゃった文章がまだCharuの履歴に残ってた」というようなことがあるのだ。
■定型文入力
タグ打ちなどに便利な入力プラグインが用意されている。たとえば、「選択中の文字列をフォントタグで挟んでからペースト」といったようなことも簡単にできる。書式入力画面がちょっと独特で直観的ではないが、一度使い方を覚えると非常に便利だ。ソリカン日記板のタグ打ちは、ほとんどこれでやっている。
私の場合、「本日のBGM」とか住所なんかも定型文として登録してある。
■ストックモード
たまーに使うのがこのストックモード。順番にA、B、C、Dとコピーすると、順番にA、B、C、Dとペーストしてくれるモードだ。あるいは逆順でD、C、B、Aとペーストさせることもできる。順番さえ間違えなければなかなか便利。

主な機能としてはこんなところである。ヘルプもHTMLでわかりやすく書かれているので、ぜひ参照されたい。
とはいえ、この手のソフトは使いこなすのにそれなりの手間がある。自分なりの設定、定型文の準備もあれこれしなければならない。だから万人にお勧めとはいかない。「ちょっと余暇に文章書いてます」程度ならやめといた方が安全。小説書きにも勧めない。だが毎日の文化的雪かきを生業としている人なら、試してみる価値は十分にあるかと思う。

他に同様のクリップボード履歴ソフトとしては「CLCL」が評価が高い。
OS Xでは、フリーウェアではあまり気に入ったものがなく、シェアウェア「TClip」が定番。MacOS9で動くものとしてはフリーの「ATextClip」がオススメ。なぜかあまり紹介されてないけど。

Charu3

2 thoughts on “Charu3

  • 2023-12-07 at 11:40
    Permalink

    こんにちは
    開発が終了したCharu3を引き継ぎ、Charu3 SE としてメンテナンスと改善を行っている板垣と申します。現在の最新リリース版は 9.0 となっています。現在安定してご使用になっているものを敢えて乗り換える理由は無いかと思いますが、もし興味がおありでしたらお試しいただければと思います。
    https://github.com/itagagaki/charu3-SE/wiki/

    引き継いだ経緯はここに書いてあります。
    https://github.com/itagagaki/charu3-SE/blob/master/README.md

    Reply
    • 2024-02-17 at 19:06
      Permalink

      返信に気付くのが遅れて申し訳ない。
      めちゃくちゃ喜ばしいニュースをありがとうございます!
      本当に何年も「いつ使えなくなるかもしれない」という不安を抱えていたので、引き継ぐ方がいるというのはたいへん心強いです!
      応援しております。

      Reply

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