「爆発的1480」と銘打った1480円のシリーズ。
でっかく「これから囲碁を始めたい方へ」と書いてあるが、囲碁の入門ソフトとしては、難しすぎてちっともオススメできない。それともこの程度できないと囲碁やっても続かないってことなんだろうか。それにしてもあんまりだ。
Made with Macromediaなのもちょっと気になる。まぁ安上がりなんだから文句言うなってことかもしれないが。
内容は「ルール解説」「詰め碁」「対局」の3種類に分かれている。
「ルール解説」の内容は一般的解説書にあるようなもの。アニメーションで解説されており、一応はわかるが、解説のテンポが早すぎてついていくのに苦労する。まぁ何度も見れば済む話ではあるが。それにしても、若干舌足らずな面もある。
「ルール解説」が終わると「詰め碁」に進むようになっているのだが、その部分で挫折した。「詰め碁」第一問目から全然わからない。第一問目から何手もかかるような複雑な詰め碁が入っていて、手が出せない。将棋だって、最初は1手詰めから入るのに。「降参」で回答を表示できるが、回答のみで解説がほとんどないので、その回答の意味がさっぱりわからない。なぜここに打てば正解で、その隣に打つと不正解なのか、相当考えないといけないのでつらい。
ふと見ると、第一問目のデータに「7~8級相当」とある。ルール覚え立ての人はおよそ30級程度の棋力と聞いたのだが。
こんなの入門ソフトの第一問目に据えるな!(怒)
所詮は1480円か、と思った。というか、それって値段の問題か? 25級程度の詰め碁問題はいくらでもある。それを収録するのに、7~8級の問題以上の金がかかるとも思えない。作った人間が、囲碁初心者のことを全然考えてくれてない予感。
こうしたソフトは、商品として問題があるだけでなく、囲碁全体にとって害悪だ。囲碁に興味を持った入門者がこのソフトを買えば「ああ、囲碁ってこんなに難しい。とても私には無理だ」と投げ出してしまうこと請け合い。このソフトは、防波堤のように初心者を追い返す目的で作られたのだとしか思えない。
猛省を要求する。